綜説
Closing volume
佐々木 孝夫
1
Takao Sasaki
1
1東北大学医学部第1内科
11st Dept. of Int. Med., Tohoku Univ. School of Med.
pp.724-731
発行日 1974年10月15日
Published Date 1974/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202671
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1967年肺の局所換気を133Xe-bolusで検討したDollfussら1)は,呼気量—呼気133Xe濃度曲線の終末部にみられた急激な濃度変化にphase IVと名づけ,この現象が肺底部より気運の閉塞が始まり遂次上部肺に波及する結果と説明した。
翌1968年同じモントリオール・グループのHollandら2)により老人で同様の検討が行われ,phase Ⅳとそれに先行するいわゆるalveolar plateauのphase Ⅲとの接合点は気道閉塞が始まったことを示し,この肺気量をclosing volumeと呼ぶことが提唱された。
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