臨時増刊特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
VII.神経・筋疾患
筋萎縮性側索硬化症 VS 脊髄性進行性筋萎縮症
近藤 喜代太郎
1
Kiyotaro KOMO
1
1新潟大学脳研究所・神経内科
pp.2012-2013
発行日 1980年11月20日
Published Date 1980/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216855
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なぜ鑑別が問題となるか
筋萎縮性側索硬化症(ALS)と脊髄性進行性筋萎縮症(SPMA)は進行性球麻痺(PBP)とともに運動ニューロン疾患(MND)の3つの臨床型を代表している.
筆者は先に本誌14巻12号の特集「診断基準とその使い方」で,MNDの定義,臨床的特徴の変動とともに,厚生省特定疾患・ALS調査研究班が設定した「診断の手引き」を紹介した.右の付表はこれであり,MNDと診断するために有すべき特徴にはI,II,III,有すべきでない特徴にはV,鑑別すべき疾患の例にはVIがあることが示されている.
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