診断基準とその使い方
筋萎縮性側索硬化症
近藤 喜代太郎
1
1新潟大脳研神経内科
pp.352-354
発行日 1975年3月10日
Published Date 1975/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205831
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運動ニューロン系を選択的に侵し,徐々に進行する原因不明の変性疾患を運動ニューロン疾患motor neuron disease(MND)と総括する.
四肢および体幹の筋運動を支配するニューロン系は,大脳皮質運動領に発し,錐体路を下降して脊髄前角に至る上位(1次)ニューロンと,脊髄前角から筋に至る下位(2次)ニューロンとから成る.舌・咽頭筋に対しては,皮質延髄路と運動性脳神経がそれぞれ上位および下位ニューロンに相当する.
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