臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集
VIII.血液化学検査
121.BSP
浪久 利彦
1
,
山城 雄二
1
1順大内科
pp.1906-1907
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216225
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異常値を示す疾患
BSP負荷試験は,肝実質障害,胆道系に異常があった場合に鋭敏に反応する優れた肝機能検査法である.これは本法が肝・胆道系の障害に対して特異性が高く,また定量的表現が容易であることなどのためである.
慢性肝炎,脂肪肝,アミロイド肝などで,他の検査法が異常を示さない場合にBSP検査のみ異常を呈することがあり,この意味でスクリーニングテストとしても優れた方法であるが,逆に発熱,感染症,ショック,手術後や貧血,リウマチ様関節炎,糖尿病,甲状腺機能低下症などでも一過性に異常値を示すことがあるので,鋭敏すぎるきらいがある.
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