検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
ICGとBSPの不一致
浪久 利彦
1
,
山城 雄二
1
,
及川 洋子
1
1順天堂大学消化器内科
pp.402-406
発行日 1982年5月1日
Published Date 1982/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202491
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ICG試験もBSP試験も肝の色素排泄試験として用いられ,特にICG試験は副作用が少ないということから,現在では肝機能検査法として欠くことのできない試験となっている.ICG試験がこのように広く用いられるようになるまでに,ICG試験はBSP試験の代わりに使えるかという疑問から,この両試験の差について観察した研究は多くみられるが,一般にはその差を示すことはなく,相互の結果は大体同じように解釈できるとされている1,2).しかし現実に両試験を行って一致しない場合も決して少なくないので,その原因について検討した結果を述べたい.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.