負荷試験=方法と評価
BSP(Bromsulfophthalein)試験
浪久 利彦
1
1順大内科
pp.242-243
発行日 1969年3月10日
Published Date 1969/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202567
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肝の異物排泄能試験として種々の色素が検討されてきたが,現在実際に用いられている物質としては,BSP,アゾルビンS,放射性ローズベンガル,放線性金コロイド,インドシアニングリーンなどである.これらは主として肝を経て胆道に排泄せられるものであるが,一般には循環血液量に対応した色素量を静注し,一定時間後の血中濃度と負荷時との濃度比をもって表わすことが多い。さらに正確に排泄能を表わすためには,負荷後の血中濃度の推移を観察し,消失率などを算定する方法が用いられている.
BSPはその特異性から,測定に特別な手技を必要とせず,コンパラトールを使用すれば肉眼的におおよその血中濃度を観察することが可能で,この方法は臨床的に広く用いられている.以下BSP試験の実施方法と検査時の注意およびその成績の解釈について述べたい.
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