臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
Ⅷ.血液化学検査
140.ICG(Indocyanine Green)試験
浪久 利彦
1
,
山城 雄二
1
Toshihiko Namihisa
1
,
Yuji Yamashiro
1
1順天堂大学・消化器内科
pp.2434-2435
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219461
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現在わが国で行われている肝の色素負荷試験としては,そのほとんどがIndocyanine Green(ICG)試験である.これはICGがBSPよりもショックなどの副作用が少ないことによるものであるが,ICGも生体にとっては異物であることから,副作用を起こす危険性は常に念頭におくべきである.ICGがBSPと異なる点は,血中で主としてリボ蛋白と結合し,また抱合型を形成しないことである.これは,ICG試験の成績を評価する場合に,重要なポイントである.
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