臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集
VI.血液検査
30.ヘモグロビン濃度
日野 志郎
1
1横浜逓信病院
pp.1702-1703
発行日 1979年10月20日
Published Date 1979/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216134
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はじめに
血液を一定量とり,その中のヘモグロビン(Hb)量を比色定量し,血中濃度g/dlに換算する.以前はSahli-小宮法を使っていたが,光電光度計によるシアンメトヘモグロビン法が一般的になった.大きな検査室では多項目自動血球計数器によっているが,原理的にはこれに類した方法による.
Hbは後述のヘマトクリット値や赤血球数とほぼ平行して増減するが,病的状態ではチグバグになることがあり,後述の赤血球恒数でそれがわかる.ゆえに異常値のときはヘマトクリット値や赤血球数も測って,病態の種類を推定するようにすべきである.
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