増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
血液検査
25.ヘモグロビン濃度
池本 卯典
1
1自治医科大学・法医・人間生物学
pp.1688-1689
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222714
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赤血球中には,飽和に近い状態でヘモグロビン(Hb)が含有されている.そのHbは4個のピロール核の中心に鉄を配位したヘムと,ヘムを支えるグロビン部分とで構成され,グロビンはサブユニット鎖の4個から形成される4量体である.正常成人の赤血球中に含有されるHbは同一種類ではなく,約93%の成人ヘモグロビン(HbA1:約90%,HbA2:約3%),約1%の胎児ヘモグロビン(HbF),約4%のHbA1のβ鎖のN末端にグルコースを結合しているHbA1cとを含んでいる1).
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