臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
V.肝・胆道・膵疾患
4.肝癌の治療
肝細胞癌の手術適応と成績
葛西 洋一
1
,
玉置 明
1
1北大第1外科
pp.1981-1983
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208223
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はじめに
原発肝癌は肝細胞癌,胆管細胞癌および混合型に分類されるが,成人の肝癌の大部分は,肝細胞癌Hepatomaであって,本邦例4)では肝癌の77.6%を占めている.
肝切除法の進歩に伴って,最近では本症に対する肝切除は積極的に行われる傾向にあり,切除不能例に対しては肝動脈結紮と経肝動脈または経門脈内持続的化学療法,制癌剤肝灌流法(Fortner)2)などが試みられている.また,欧米では本症に対し肝全摘と同所性肝移植も積極的に行われる傾向にある1).
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