発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005187617
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肝門部上部胆管癌では肝葉切除+尾状葉切除が標準術式と考えられるが,肝予備能不良例や高齢者では術後合併症の点から葉切除が躊躇される場合がある.可及的広範囲の肝門板を切離する拡大肝門部胆管切除術を現在までに13例施行してきた.治癒切除率が53.8%と低いことが問題点であるが,本術式施行例の5年生存率は治癒切除例で68.6%と比較的良好で,合併症発生率も23.1%と低率であった.深達度ssで上部胆管に主座を有し左右肝管に浸潤する症例に適応を限れば有用な術式と考えられる
©Nankodo Co., Ltd., 2005