特集 これだけは知っておきたい検査のポイント
VII.血清検査
補体
永木 和義
1
1大阪府立成人病センター・免疫血清検査科
pp.550-551
発行日 1975年3月20日
Published Date 1975/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205906
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補体は単一な物質ではなく,現在までに少なくとも9つの成分から構成されていることが知られている.これらの成分は抗原抗体結合物と反応する順序によりC1,C4,C2,C3,C5,C6,C7,C8およびC9と名づけられている.さらにC1はC1q,C1rおよびC1sの3つの成分に分かれる.またこれら以外にC3から補体系を活性化するalternate pathwayに関与しているproperdin glycine rich beta glycoproteinなど,および補体成分の不活化物質であるC1,C3,C6およびC7 inactivatorも正常血清中に存在している.したがって血清補体価はこれら20種類近くの蛋白の量および活性によって左右されるものである.
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