増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
血液生化学検査など
蛋白
補体
秋山 雄次
1
1埼玉医科大学リウマチ膠原病科
pp.139-141
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223230
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検査の概要
血清中に存在し,熱に弱く,抗体による細菌のオプソニン化と殺菌を促進する成分として発見された.主に肝臓で生成される約20種類の蛋白質の総称で全血清蛋白の約10%を占めるが,血清以外の体液や組織にも広く分布している.進化学的に発生は古く,ヒトデや線虫にも存在し自己・非自己の識別にもかかわる.当初,抗体の抗菌活性を補うものとして発見されたが,自然免疫に属し抗体が産生あるいは動員される前に活性化され効果を示すことができる(第二経路,レクチン経路).以下に述べる種々の免疫反応や感染防御に関与している.
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