特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第7集
血液生化学検査
蛋白
補体
笠間 毅
1
,
小田井 剛
1
,
磯崎 健男
1
1昭和大学病院リウマチ膠原病内科
pp.145-147
発行日 2005年11月30日
Published Date 2005/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101754
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
異常値の出るメカニズムと臨床的意義
補体とは主に肝臓で生成され,正常血清に存在する蛋白であり,さまざまな免疫反応や感染防御などにおいて関与している1).
補体には図1のようにC1から始まり,C4,C2,C3と順次反応が進む古典的経路(classical pathway)と,途中のC3から反応が開始される副経路(alternative pathway)が存在している.古典的経路は主に免疫複合体などにより補体の活性化が始まるため,補体成分のC1,C2,C4が消費されて低下するのに対して,副経路は細菌菌体成分のエンドトキシンなどによりC3以降の補体が活性化され低下する.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.