特集 CT・MRIアトラス Update―正常解剖と読影のポイント
骨軟部
総論
読影の基本とポイント
新津 守
1
1首都大学東京健康福祉学部放射線学科
pp.380-383
発行日 2009年11月30日
Published Date 2009/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104204
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骨病変の画像診断の第一選択は,単純X線写真であることに異論はないであろう.近年では超音波が高性能化し,単純X線写真では描出されない肋骨などの骨折を超音波で描出する試みも報告1)されているが,その普及(多くは整形外科医が外来で実施すると思われる)には今しばらく時間がかかりそうである.また,微細な骨折線や椎骨や手足の骨,顔面骨など複雑な形状の骨の骨折描出にはCT,特にMDCTによる薄スライスや多方向再構成画像が有用なのは周知のことと思われる(図1).
本稿ではMRIについてその有用性,撮像法の工夫について述べる.
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