増刊号 CT・MRIアトラス—正常解剖と読影のポイント
脳脊髄
総論
読影の基本とポイント
青木 茂樹
1
1東京大学医学部附属病院放射線科
pp.7-9
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908350
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頭部MRI読影を中心に
中枢神経系の画像診断の中心はMRIであるので,ここでは頭部MRIの読影法について述べる.頭部MRIの読影も,胸部X線写真やCTと大きく変わらない.一見して特定の病名と断定するのは,少なくとも最初のうちは慎むべきで,意識して分析的に読影すべきである.また,脳のMRIは最も多くスクリーニングが行われる部位で,まず病変を丁寧に探すところから始めなくてはならない.ここでは,異常所見の拾い上げから解釈までを強いて分けて,少し詳しく述べる.実際には,下記のステップをほとんど無意識に繰り返し,鑑別診断をいくつか考え,それにあった所見がないかと自問自答しながら読影していくことになる(図1).
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