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編集室より
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pp.954
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103371
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●ある院長先生のご厚意で,研修医の先生方とともに外来診療を見学する機会をいただきました.印象深かったのは,数人の男性が「下痢が続きます.ストレスでしょうか」と口にしたこと.従来はストレスといえば「胃が痛い」が定番の表現でしたが,「腸に影響する」が市民権を得てきたようです.
●今月の特集では,実際に増加している機能性腸疾患と炎症性腸疾患を網羅していただきました.病態の解明が進み,治療法が発展し,疾患を抱えながらも患者は長生きできるようになりました.とはいえ手放しで喜べることばかりではなく,治療法の選択や癌化など新たな課題も生じています.ある課題を解明し克服すると,次の課題が待ち受ける.諦めずに続けられる医学の挑戦は,患者の希望です.
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