今月の主題 内科医が診る睡眠障害
内科疾患と睡眠障害
循環器疾患と睡眠障害―心不全,不整脈など
篠邉 龍二郎
1
,
長谷川 里佳
1
,
塩見 利明
1
1愛知医科大学病院睡眠医療センター
pp.1332-1335
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102834
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ポイント
●閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は,結果として左心負荷が増大し,左室肥大,高血圧,虚血性心疾患の合併の誘引となる.
●心不全における非薬物治療として,nCPAPやASVの導入,酸素・炭酸ガスの投与がある.
●OSASと心房細動とは関連があり,心房細動の新規発症が無呼吸の重症度および肥満度の上昇により増える.
●OSAS患者のCPAPやOAによる治療は,不整脈を改善する.
●脂溶性の高い循環器治療薬では,不眠を訴えることがあるので,注意を要する.
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