今月の主題 心不全の動向
心不全と臓器相関
心不全と不整脈
早川 弘一
1
,
高山 守正
1
Hirokazu HAYAKAWA
1
,
Morimasa TAKAYAMA
1
1日本医科大学・第1内科
pp.218-221
発行日 1981年2月10日
Published Date 1981/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217032
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
心不全と不整脈の関係
心不全と不整脈の関係は,いろいろな面から取り上げることができるが,実地臨床の立場からみると,次の場合が問題となろう.
1)洞リズムにおける心不全が何らかの原因で増悪した場合→冠循環の悪化,カテコールアミンの上昇など→不整脈の発生
2)異常な頻脈ないし徐脈の発生→心不全の発生ないし悪化
3)心不全の存在→薬剤の使用(ジギタリス,カテコールァミンなど)→不整脈発生
4)不整脈の存在→抗不整脈剤の使用→心不全発生
いずれの場合も,臨床的に重要な意義を有するが,ここでは2)の場合に焦点をあてて述べることにする.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.