今月の主題 ガイドラインを基盤とした心不全の個別診療
基礎疾患/合併疾患別の治療のポイント
不整脈の多発する心不全
浅野 拓
1
1昭和大学内科学講座循環器内科学教室
pp.1321-1324
発行日 2009年8月10日
Published Date 2009/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104020
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ポイント
●抗不整脈薬を使用して心室性不整脈を抑制しても,生命予後が変わらないか,むしろ悪くなる場合がある.
●多くの抗不整脈薬が陰性変力作用と催不整脈作用を有している.
●今までの抗不整脈薬による治療法(down stream approach)に加えて,不整脈の発生する原因=基質に対する治療(up stream approach)が必要とされている.
●心不全状態になると,K+チャンネル,Caチャンネル,Na-Ca交換系などの,心筋細胞上のさまざまなイオンチャンネルが修飾を受ける.
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