今月の主題 内科医が診る睡眠障害
内科疾患と睡眠障害
消化器疾患と睡眠障害―GERD,NASHなど
高橋 進
1
,
櫻井 滋
1
1岩手医科大学第三内科
pp.1328-1330
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102833
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポイント
●胃食道逆流症状は,睡眠時無呼吸症候群患者において一般人口よりも明らかに頻度が高い.
●睡眠時無呼吸症候群の胃食道逆流には,無呼吸中の過度の胸腔内圧低下が関与している.
●睡眠時無呼吸症候群による低酸素血症により,低酸素性肝障害を生じることがある.
●非アルコール性脂肪性肝疾患の危険因子として睡眠時無呼吸症候群の関与が示唆される.
●消化器疾患と睡眠障害関連のエビデンスはいまだ不十分であり,さらなる研究が望まれる.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.