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The New England Journal of Medicine
Editorial:
Leopold JA. Discontinuation of aspirin in acute coronary syndromes treated with coronary-artery stents. N Engl J Med 2025;393:2164-6.
Article:
Guimarães PO, Franken M, Tavares CAM, et al. Early withdrawal of aspirin after PCI in acute coronary syndromes. N Engl J Med 2025;393:2095-106.
■古い薬と侮るべからず
長い歴史をもちながら今なお使用され,議論に上り続けている薬物にアスピリンがある。古代ギリシャ・ローマの時代から柳の樹皮に解熱作用があることは知られており,ヒポクラテスは柳の樹皮を煎じた汁が発熱や痛みに効くことを記しているという。19世紀にはドイツの化学者たちが柳の樹皮からサリシンを分離し,これが体内でサリチル酸に変わることを発見したが,サリチル酸は苦みが強く服用には適していなかった。1897年になってバイエル社のフェリックス・ホフマンは,サリチル酸をアセチル化することでアセチルサリチル酸(アスピリン)を生成することに成功,1899年には薬として発売を開始し,世界中で広く使用されるようになった。しかし,当時はアスピリンが抗血小板療法の中心になるとは想像されていなかったであろう。
アスピリンと同様に長い歴史をもつ薬物に,ジギタリスがある。1785年にウィリアム・ウィザリングがジギタリスの強心作用について報告した。ジギタリスは現在でも,心不全や頻脈性不整脈の治療薬として用いられているが,その臨床的な意義や使用リスクについては,いまだに議論がある。

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