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麻酔覚醒時の急激な血圧低下
吉川 裕介
1
Yusuke YOSHIKAWA
1
1札幌医科大学医学部 麻酔学講座
キーワード:
動脈圧波形
,
spike-and-dome
,
遅脈
,
二峰性脈
,
交互脈
,
奇脈
,
ダンピング
Keyword:
動脈圧波形
,
spike-and-dome
,
遅脈
,
二峰性脈
,
交互脈
,
奇脈
,
ダンピング
pp.752-755
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360320080752
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■症例
45歳の男性。身長178cm,体重55kg。閉塞性肥大型心筋症(HOCM)を指摘されており,循環器内科でフォロー中であった。肝細胞癌に対して,腹腔鏡下肝臓部分切除術が施行された。術後鎮痛は腹壁の神経ブロック+経静脈患者自己調節鎮痛(IV-PCA)とし,術中からフェンタニルを25μg/hrで投与開始した。手術終了後に麻酔から覚醒させ,スガマデクスを投与して意識・呼吸状態に問題がないことを確認した後に抜管した。覚醒直後から観血的動脈圧モニタリングでは血圧が68/32mmHgと急激に低下した。
さて,あなたならどうする?

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