増刊号 フィジカル大全
第2章 循環器
急性心膜炎,心タンポナーデ,収縮性心膜炎
宮川 和也
1
,
山崎 直仁
1
1高知大学医学部老年病・循環器内科学
キーワード:
急性心膜炎
,
心タンポナーデ
,
収縮性心膜炎
,
心膜摩擦音
,
locomotive murmur
,
奇脈
,
心膜ノック音
,
Friedreich徴候
,
Kussmaul徴候
Keyword:
急性心膜炎
,
心タンポナーデ
,
収縮性心膜炎
,
心膜摩擦音
,
locomotive murmur
,
奇脈
,
心膜ノック音
,
Friedreich徴候
,
Kussmaul徴候
pp.95-99
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228148
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Point
☞心膜疾患のフィジカル所見を解釈するには,最低限の解剖と病態を理解することが必要である.
☞急性心膜炎を疑う場合は,体位や呼吸によって心膜摩擦音と胸部症状が変動することに注意して診察と問診を行う.
☞心タンポナーデではBeckの3徴が有名であるが,臨床で確認すべきフィジカル所見はy谷の浅い頸静脈圧上昇,奇脈,頻脈である.
☞収縮性心膜炎では心膜ノック音,頸静脈の著明なy谷(Friedreich徴候),Kussmaul徴候を確認するが,著明なy谷を意識することが重要である.
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