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特集 初学者のための遺伝性難聴up-to-date
《各論:代表的な遺伝子群の臨床像》
TECTA遺伝子
Hearing characteristics in patients with TECTA variants
中西 啓
1
Hiroshi Nakanishi
1
1浜松医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
キーワード:
TECTA遺伝子
,
常染色体顕性遺伝
,
常染色体優性遺伝
,
常染色体潜性遺伝
,
常染色体劣性遺伝
,
難聴
,
バリアント
Keyword:
TECTA遺伝子
,
常染色体顕性遺伝
,
常染色体優性遺伝
,
常染色体潜性遺伝
,
常染色体劣性遺伝
,
難聴
,
バリアント
pp.596-601
発行日 2025年7月20日
Published Date 2025/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091434910970080596
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POINT
●TECTA遺伝子は,常染色体顕性(優性)遺伝性難聴(DFNA8/12)と常染色体潜性(劣性)遺伝性難聴(DFNB21)の原因遺伝子である。
●常染色体顕性遺伝性難聴家系においてバリアントが同定されることが多く,バリアントが存在する部位と患者の聴力像に関連がある。
●バリアントによってシステイン残基以外のアミノ酸が置換されるようなバリアントをもつ患者では,難聴が進行しないことが多い。
●平均聴力閾値に対する語音明瞭度が良好であるため,補聴器や人工内耳装用効果は良好である。

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