増大号特集 睡眠の正しい理解を促す70のトリビア
Ⅳ章 睡眠障害の治療
Q47 睡眠へのこだわりが強い高齢者の不眠症にはどのように対応するのがよいでしょうか?
松井 健太郎
1
1国立精神・神経医療研究センター病院精神科臨床検査部睡眠障害センター
キーワード:
睡眠衛生指導
,
sleep hygiene guidance
,
不眠に対する認知行動療法
,
cognitive behavioral therapy for insomnia
,
CBT-I
,
睡眠薬
,
hipnotic drugs
,
副作用
,
side effects
Keyword:
睡眠衛生指導
,
sleep hygiene guidance
,
不眠に対する認知行動療法
,
cognitive behavioral therapy for insomnia
,
CBT-I
,
睡眠薬
,
hipnotic drugs
,
副作用
,
side effects
pp.727-730
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810670050727
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A 高齢者の不眠症への対応では,睡眠へのこだわりが不眠症状を遷延させる一因となることがあります。特に,若い頃と同等の睡眠時間,あるいは質のよい睡眠をとるのが,現実的に難しい可能性を十分に説明する必要があります。不眠に対する認知行動療法で用いられる手法を活かして行動変容を促すとともに,薬剤を使用する場合にはできるだけ副作用が少なく安全な睡眠薬の使用を検討します。

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