連載 Focus On
プライマリケアでできる睡眠衛生指導と薬物療法のポイント
岡 靖哲
1
1愛媛大学医学部附属病院睡眠医療センター
キーワード:
睡眠衛生指導
,
睡眠薬
,
高齢者における不眠症治療
,
出口を見据えた不眠症治療
Keyword:
睡眠衛生指導
,
睡眠薬
,
高齢者における不眠症治療
,
出口を見据えた不眠症治療
pp.1266-1270
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_1266
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不眠症はプライマリケアの臨床で高頻度に遭遇する疾患である.睡眠薬の適正使用が注目されるなかで,睡眠薬による薬物治療に加えて,睡眠衛生指導の重要性が高まっている.睡眠衛生指導の基本は,睡眠についての正しい知識をもち,よりよい睡眠を確保するために生活を改善することにある.睡眠衛生指導のみで不眠症が改善しなくても,薬物療法を効果的に行い睡眠薬の効果を最大限に発揮するうえでも,睡眠衛生指導を行うことは患者にも医療者にもメリットが大きい.睡眠薬は作用機序の異なる複数の種類の薬剤を活用できることから,患者の状態に応じた睡眠薬を選択することで,安全な薬剤使用に加え,多剤併用を避け,睡眠薬の減薬・休薬につなげることを目指す.
© Nankodo Co., Ltd., 2021