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看取りの技術

平方流 上手な最期の迎えさせ方

看取りの技術
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筆頭著者 平方 眞 (著)

日経BP社

電子版ISBN

電子版発売日 2018年3月9日

ページ数 192

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-8222-0009-1

印刷版発行年月 2015年7月

DOI https://doi.org/10.24630/9784822200091

書籍・雑誌概要

患者に納得いく最期を迎えてもらうための、"平方流"看取り方を公開
患者の死に関わる、すべての医療従事者には必読

国内に数少ない緩和ケア専門病院に務める著者は、約20年の間に1500人以上の患者を看取ってきた。その多くは癌患者だが、基礎疾患を抱えていても「最期は老衰を目指す」というのが、著者の診療スタンス。苦痛症状をできるだけ緩和させつつ、大往生を目指すというものだ。

それには、症状緩和のための知識・技術はもちろんのこと、患者・家族を安心・納得・満足させるコミュニケーション技術が欠かせない。

迫り来る多死社会を意味あるものにするため、患者を「より良く看取る」ための技と心得を、終末期医療に携わるすべての医療者に向けて、やさしく伝授する。

目次

はじめに 2
第1章 なぜ今、看取りの技術が必要なのか
1. 多死社会がやって来る 10
2. 「理不尽な死」を減らすために 20
コラム アドバンス・ケア・プランニングとは? 28
3. 看取りに関わる医療者の7つの心得. 30
(1) 死から逃げない 30
(2) コミュニケーション能力を養う 32
(3) 強力なお膳立てをさりげなく 35
(4) 予後予測の方法を知っておく 37
コラム 予測不能な人間の不思議な「力」 41
(5) 最初の面談こそ丁寧に 43
(6) 良い説明は事前準備から 47
(7) 患者の「最後の希望」を叶える配慮を 49
コラム 面談票の書き方の工夫 52
第2章 がん患者の看取りは「老衰」を目指そう
1. 理想的な死に方「老衰」を考える 56
2. 老衰と異なる経過で死に至る4つのパターン 64
(1) 肝不全が出現する場合 65
(2) 呼吸困難が出現する場合 74
(3) 出血を来す場合 78
(4) 頭蓋内病変を伴う場合 81
コラム 急変時の家族への対応は 86
3. 看取りの手順 ~私の工夫~ 89
第3章 こんなとき、私はこう対応している~納得できる説明の工夫~
1. 「悪い知らせ」の伝え方 96
コラム がんの病名告知には細心の配慮を113
2. 「老衰」を阻むつらい訴えに対応する115
(1) 疼痛115
(2) 全身倦怠感 122
(3) 呼吸困難129
(4) 食欲不振137
(5) 悪心・嘔吐144
(6) 腹水146
(7) 消化管閉塞. 149
(8) せん妄151
(9) 肝性脳症による意識障害 154
コラム インフォームドコンセントの落とし穴 157
3. 患者・家族の悩みや質問にどう答える? 159
● 患者の不安を和らげ望みに応える160
 「治療がうまくいかず、全て裏目に出てしまった」160
 「抗がん剤はやらない方がよいのか?」161
 「私はもう長くないのですね」 162
 「これまでできたことができなくなってきて、悔しい」 164
 「もう十分生きたから、そろそろ死なせてほしい」 165
 「最期は自宅で過ごしたい」 166
● 家族の不安や悲嘆に対応する 167
 「こんなに痩せてしまって、かわいそうだ」 168
 「私たちがいても、いるだけで何もできない」 169
 「順番が違う。私が先に死ぬべきなのに」 169
 「こんなみじめな状態で生きているのは本人も望んでいなかった」 170
 「どうしてこんな状態なのに入院させないのか」 170
 「皆でついていたのに、なぜ最期を看取れなかったのか」 173
 「亡くなったのに何かホッとしている」174
巻末付録 ~病状と今後の見通しを説明する~
「面談票」の記載例 178
おわりに 190