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エンド・オブ・ライフケアとしての拘縮対策
美しい姿で最期を迎えていただくために
筆頭著者 福田 卓民 沖田 実 (編著)
三輪書店
電子版ISBN
電子版発売日 2021年10月4日
ページ数 192
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-89590-492-6
印刷版発行年月 2014年10月
書籍・雑誌概要
拘縮の基礎知識と、看護・介護・リハ専門職が実現させた拘縮対策のすべて
・なぜ障害高齢者に対して拘縮対策が必要か?
・拘縮の発生要因やメカニズムとは?
・拘縮に対するリハのエビデンスとは?
・障害高齢者の拘縮の保有率は?
・700名を超える入院患者に対して実現させた拘縮対策の方法は?
・対策にかかわる看護・介護・リハ、それぞれの専門職の認識をどのように統一したのか?
拘縮に対する具体的な対策法や介入効果を検討した臨床研究が少ない中、障害高齢者の抱える拘縮の具体的な臨床像を豊富な関節可動域のデータとともに示した書は他に類をみない。
最新の拘縮の基礎研究に裏打ちされた、拘縮対策の新機軸となる1冊。
目次
第Ⅰ章 エンド・オブ・ライフケアとしての拘縮対策
1 エンド・オブ・ライフケア(end of life care)とは
1.1 「エンド・オブ・ライフケア」の概念
1.2 わが国におけるエンド・オブ・ライフケアの対象
2 エンド・オブ・ライフケアとしてのリハビリテーション
2.1 エンド・オブ・ライフケアとリハビリテーション
2.2 エンド・オブ・ライフケアとしてのリハビリテーションの目的と意義
3 エンド・オブ・ライフケアとしての拘縮対策の目的と意義
3.1 エンド・オブ・ライフケアの対象者にとっての拘縮
3.2 エンド・オブ・ライフケアとしての拘縮対策の目的と意義
第Ⅱ章 拘縮とは
1 拘縮の定義ならびに分類
1.1 拘縮の定義
1.2 拘縮の分類
2 拘縮の発生・促進因子
2.1 関節の不動という共通の問題
2.2 年齢の影響
2.3 罹病期間の影響
2.4 ADL能力の影響
2.5 麻痺ならびに痙縮の影響
2.6 痛みの影響
2.7 浮腫の影響
2.8 非障害側への影響
3 拘縮の発生メカニズム
3.1 拘縮の発生・進行状況
3.2 不動期間の延長に伴う拘縮の責任病巣の推移
3.3 骨格筋の変化に基づく拘縮の発生メカニズム
3.4 関節包の変化に基づく拘縮の発生メカニズム
3.5 皮膚の変化に基づく拘縮の発生メカニズム
第Ⅲ章 拘縮の実態
1 臨床における拘縮の発生状況
1.1 対象者と対象関節
1.2 人生の最終ステージにおける拘縮の発生状況
1.3 継時的変化に影響を及ぼす要因
1.4 一般的なリハビリテーションの対象者との比較
2 エンド・オブ・ライフケアの臨床において発生頻度の高い拘縮
2.1 重篤化した拘縮の特徴
2.2 肩関節
2.3 肘関節
2.4 手関節
2.5 手指
2.6 股関節
2.7 膝関節
2.8 足関節,足指
2.9 頚部,顎関節
3 障害高齢者における拘縮の特徴
3.1 特徴的な症状
3.2 併発することが多い症状
3.3 他の身体機能に与える影響
3.4 生活に与える影響
第Ⅳ章 拘縮に対する治療戦略
1 リハビリテーションの治療戦略
1.1 拘縮に対するリハビリテーションのエビデンス
1.2 拘縮に対する運動療法の再考
1.3 拘縮に対するリハビリテーションの実際
2 看護・介護の治療戦略
2.1 “動く”を支える看護・介護職
2.2 拘縮対策は“治療”ではなく“基本的ケア”
2.3 組織全体で取り組むことの重要性
2.4 拘縮対策としてのケアを可視化する重要性
2.5 日々のケアがエンド・オブ・ライフケア
2.6 拘縮対策におけるケアの留意点
2.7 多職種で生前のケアをし尽くすこと
第Ⅴ章 拘縮に対するチームアプローチ
1 エンド・オブ・ライフケアを担う施設における拘縮対策の現実的な問題とその対策
1.1 拘縮対策の現状
1.2 青梅慶友病院の概要
1.3 青梅慶友病院における拘縮対策の必要性
1.4 取り組み開始時の混乱と問題点
1.5 具体的な改善策
2 青梅慶友病院における拘縮対策の取り組み
2.1 QOLを保つための拘縮対策
2.2 チームアプローチとしての拘縮対策
2.3 効果検証
第Ⅵ章 拘縮対策の今後の課題と展望
1 研究における今後の課題と展望
1.1 リハビリテーション領域における研究とは
1.2 拘縮研究の現状と課題
1.3 拘縮研究の今後の展望
2 臨床における今後の課題と展望
2.1 エンド・オブ・ライフの時期にある障害高齢者の拘縮の実像
2.2 青梅慶友病院における拘縮対策の限界と課題
2.3 臨床における拘縮対策の課題とその解決方法
2.4 臨床における今後の展望