書籍を検索します。雑誌文献を検索する際には「雑誌文献検索」を選択してください。
「家に帰りたい」「家で最期まで」をかなえる
看護の意味をさがして
筆頭著者 藤田 愛 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-63699-5
電子版発売日 2019年1月14日
ページ数 280
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-03699-3
印刷版発行年月 2018年12月
書籍・雑誌概要
訪問看護ステーション立ち上げから20年、看護師として働きはじめてから27年の著者が綴る、多くの患者・家族との出会いと別れ。「家に帰りたい」「家で最期まで」をかなえるために奮闘してきた著者の実践は、読者に感動と勇気を与える。看護とは何か、看護師の存在する意味が問われている今、訪問看護師、病院・施設勤務の看護師だけでなくケアマネジャー、在宅ケアに携わる全ての職種の人にお薦めの書。
目次
はじめに
第1章 「家に帰りたい」「家で最期まで」をかなえる
ファイナルギフト
またひとり念願の退院がかないそう
神経難病の男性の願い
家か病院搬送か─家族の意見の対立の中で
意思決定支援と病院主治医・在宅主治医の橋渡し
「藤田さん呼んで~」
その手前が難しい
「お家に帰ろう」講演がきっかけで
「家にいたい」それぞれの理由
終わりゆく母の命と息子の揺らぎと(1)
終わりゆく母の命と息子の揺らぎと(2)
終わりゆく母の命と息子の揺らぎと(3)
八十代認知症男性と息子の苦悩(1)
八十代認知症男性と息子の苦悩(2)
地域包括ケアというけれど─看護はどこに向かうのだろう
なじみの急性期病院からのSOS
第2章 《藤田流》看護師育成術
看護のリフレクション
分かりにくい? 所長の助言
新人看護師へのマニアックな指導
《藤田流》主治医への報告トレーニング
訪問看護師の育成─オンコール
二年目スタッフからのメール
なりたい私。なりたい看護師。その道のり
時間があったらできるのか?
表看護と裏看護
第3章 苦闘する訪問看護
身の危険を感じるクレーム対応
拒否する認知症女性と訪問看護の格闘(1)
拒否する認知症女性と訪問看護の格闘(2)
利用者の期待とできることのズレ─24時間緊急時対応
丸一日かかった調整
訪問看護料金への不満から(1)
訪問看護料金への不満から(2)
複雑すぎる訪問看護の組み合わせ
在宅ケアプランの残念
高齢者の救急対応の苦戦
多分ボツ。某新聞社の取材「本当に家で死ねますか」
開設から十三年間の歩み
第4章 訪問看護は素晴らしい
スタッフの交代訪問であらためて思うこと
夜中の緊急コール
所長と看護師を支える事務員ふたり
ヘルパーさんから教えられる世間の看護師
頼りにされるうれしさ
「家で最期まで過ごす」という選択もあることを
びっくり量のう○こ出たよー
認知症だからと決めつけてはいけない
医師の診断のありがたさ
えっ、そんな訪問看護師おるん?
介護職の方からのプレゼント
臓器別専門医からかかりつけ医への移行期
餅は餅屋─薬剤師さんのステキ
ある医師への相談
一人の病院医師との出会い
第5章 心に残る患者・家族
「患者のため」という思い込みと患者の怒り
夫の最期に立ち会えなかった妻
夫の終わりに万歳
末期がん男性から私への遺言
高血糖の続く男性、なぜ?
何もできなくても支える
「今何時ですか」と何度も問う患者
五十代、末期肝臓がん患者の初回訪問
阪神淡路大震災
三十年間の夫への復讐
「最期まで家で診られます」と言ったのに……
駆け出しだった頃に病棟で出会った患者
今日の出会いと語り
相談する人がいなくて
第6章 私と家族
日々の日常に散りばめられているかけがえのないもの
亡き母との十年間の介護から
二十三歳の闘い抜いた最後の時間
義母からの贈り物─お願い、そっとしておいて
認知症の高齢女性と住民との対立─十八歳、長女の痛み