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IgA腎症を診る 改訂2版
筆頭著者 富野 康日己 (著)
医療法人社団松和会理事長/順天堂大学名誉教授
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2020年8月10日
ページ数 130
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-498-22417-9
印刷版発行年月 2020年8月
書籍・雑誌概要
著者がこれまで培ってきた豊富な経験や数多ある著作から,IgA腎症の研究・治療についてをまとめた決定版の改訂第2版.初版から5年,近年の変化を踏まえて,今後の期待と展望も交えて語られ,IgA腎症に関する著者の集大成とも言える.内容は平易かつ基本的な事柄から包括的に網羅されており,この一冊で種々の疑問も解消され,IgAのなんたるかを理解することができるだろう.腎臓内科学に携わる臨床医および研修者必読の書だ.
目次
目次
第1章 IgA腎症の考えかた
1.IgA腎症の定義
2.IgA腎症の疫学
1.IgA腎症の頻度
2.IgA腎症の発症年齢
3.IgA腎症の症候
1.IgA腎症の症状
2.IgA腎症の臨床検査所見
3.IgA腎症の末期腎不全への進展と予後
4.IgA腎症の発症機序
1.IgA腎症発症の遺伝因子
2.IgA腎症の発症機序
5.新規非侵襲的バイオマーカー
6.IgA腎症の進展機序
1.IgA腎症における補体活性化
2.糸球体へのT細胞・単核球浸潤
3.糸球体上皮細胞(ポドサイト)障害
4.細胞外基質成分の変化
5.尿細管・間質障害
6.その他の因子:肥満・メタボリックシンドローム
第2章 IgA腎症の治療の進めかた
1.IgA腎症の病理組織学的分類
1.わが国の病理組織学的分類の変遷
2.オックスフォード国際分類
2.IgA腎症治療の一般的方針
3.典型的IgA腎症患者への実際の処方例
抗血小板薬:糸球体内血小板凝集抑制効果
魚油(fish oil):高純度EPA製剤であるイコサペント酸エチル
(エパデール)とオメガ-3脂肪酸エチル粒状カプセル(ロトリガ)
副腎皮質ステロイド薬:抗炎症効果
免疫抑制薬
降圧療法:全身血圧ならびに糸球体高血圧改善効果(腎保護作用,
尿蛋白改善効果)
4.KDIGO Clinical Practice Guideline for Glomerulonephritis
(Immunoglobulin A nephropathy)(2012)
1.治療総論
5.IgA腎症の腎臓専門医への紹介ポイント
6.IgA腎症の寛解基準
文献
索引
Topics 血清IgA/C3比
Topics 血清糖鎖異常IgA1
Topics 糖鎖異常IgA1(Gd-IgA1)と補体活性
Topics 組織学的重症度分類(日本分類)とオックスフォード分類の比較
Topics 副腎皮質ステロイド療法の効果
Topics 扁摘および扁摘パルス療法の意義
Topics 扁摘+副腎皮質ステロイドパルスの目的と現況
Topics 新規分子治療薬
Topics RAS阻害薬の効果
Topics EPPIC,K-STAR研究
Topics KDIGO Clinical Practice Guideline for Glomerulonephritis(Immunoglobulin A nephropahty)
Topics 血尿・蛋白尿と予後