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抗凝固薬の考え方,使い方

抗凝固薬の考え方,使い方
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筆頭著者 奥山 裕司 (著)

中外医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2018年2月5日

ページ数 180

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-498-11708-2

印刷版発行年月 2016年5月

DOI https://doi.org/10.18886/9784498117082

書籍・雑誌概要

新規抗凝固薬の登場により,抗凝固療法は今まで以上のきめ細やかな配慮が必要となった.本書は,心房細動の本質をとらえ新規抗凝固薬のリアルを考えた実践書である.

目次

第I章 心房細動の機序と疫学を知る
 (1) 心房細動の俯瞰的捉え方
 (2) 心房細動の発症基盤: 基本は心房の老化現象
    1.虚血性心疾患は初期にステントを入れると完治する?
    2.心房細動が発作性→持続性→永続性と進行するというのは表層的理解
    3.アブレーションが有効に見えるのは?
    4.いわゆる“upstream 治療”と“真のupstream 治療”
    5.CAST 試験から学ぶべきこと
    6.AF でCAST 試験と同じ過ちを繰り返してはならない
    7.AF burden と脳梗塞・脳卒中
    8.持続性と発作性心房細動の生命予後
 (3) 安全性って?
    1.安全性についての考え方
    2.最も守るべきは“頭”
 (4) 無症候性の問題
    1.心房細動は問診とスナップショット心電図で捉えられるのか?!
 (5) 心房細動患者におけるカテーテルアブレーションの意義


第II章 心原性塞栓症と抗凝固療法の基礎知識
 1.心房細動に伴う心原性塞栓の機序
 2.心原性塞栓の予防の考え方
 3.心原性塞栓のリスク評価
 4.出血のリスク評価
 5.抗凝固薬の作用機序
 6.抗凝固強度の評価
 7.ワルファリンからNOAC(DOAC)へ?良いことばかりではない?


第III章 ワルファリン治療
 1.抗凝固療法の質の評価
 2.TTR でみたワルファリン治療の質と臨床効果
 3.ワルファリン治療の質を上げるために
 4.抗凝固療法の適応についての考え方
 5.抗凝固療法導入期と維持期の問題
 6.出血合併症の頻度と予防法
 7.抗凝固療法中の大出血と対処の基本
 8.抗凝固療法中の頭蓋内出血に対する対処
 9.手術時などの対処法,内視鏡検査などに関連して
 10.Sick day rule について
 11.現段階でNOAC よりもワルファリンが選択される状況


第IV章 新規経口抗凝固薬概説
 新規抗凝固薬の特徴と大規模試験の評価ポイント
  (1) 直接トロンビン阻害薬: ダビガトラン
  (2) 第Xa 因子阻害薬:アピキサバン
  (3) 第Xa 因子阻害薬:リバーロキサバン
  (4) 第Xa 因子阻害薬:エドキサバン


第V章 抗凝固薬の使い分け


第VI章 抜歯,内視鏡検査,外科手術時の抗凝固療法
 1.抜歯を含めた歯科治療時の抗凝固療法
 2.消化管内視鏡検査
 3.開腹・開胸などの外科的処置
 4.ヘパリン置換の問題


第VII章 持続性心房細動のcardioversion 時の対応


第VIII章 透析中または腎機能障害時の抗凝固療法
 1.CKD 患者での抗凝固療法
 2.透析患者における抗凝固療法


第IX章 高齢者における抗凝固療法
 1.ワルファリン治療におけるnet clinical benefit と年齢
 2.新規抗凝固薬の特徴とnet clinical benefit
 3.高齢者での抗凝固療法の使い分け