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抗HIV/エイズ薬の考え方、使い方、そして飲み方 ver.2
筆頭著者 岩田 健太郎 (著)
神戸大学感染症治療学教授
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2019年4月8日
ページ数 155
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-498-01783-2
印刷版発行年月 2019年4月
書籍・雑誌概要
HIV/エイズの診療は治療薬の進歩を背景に標準化され、予後も改善されています。しかしその一方で新規患者は増え続け、また予後改善に伴う患者の高齢化という新たな問題も浮上しています。
本書では、旧版の内容をアップデートし、増え続ける「元気なHIV患者」に接する機会があるかもしれないプライマリ・ケア医、ナース、薬剤師、そして当事者である患者さんにとって必要な情報をリーダブルにまとめました。
目次
目次
第1章 エイズ治療の世界に触れてみよう
1 ぼくとHIVのささやかな歴史
2 なぜ,抗HIV薬は「わかりやすく」なったのか
抗HIV薬の名前は複数ある
抗HIV薬は組み合わせて使う
ARTを実際に使ってみよう
3 ARTのざっくりな様相
INSTIとは
日本におけるHIV/AIDS
4 HIVのしくみ,ARTのしくみ
HIVとは何か
エイズとは?
大切なのは,CD4とウイルス量
HIV感染・エイズの自然歴
エイズの診断
いつからARTを始めるか?
実際の治療例
アイリス(IRIS)とは何か?
ARTとお金の話
Dual therapyの可能性
実際のARTの始め方
何を目標にするか?
副作用の問題
耐性の問題
ARTはいつまで飲むのか? いつになったら止めてもよいか?
ART治療がうまくいかないときは?
5 耐性検査とは?
薬剤耐性検査の読み方
6 ARTの基本骨格
第2章 抗HIV薬各論
1 インテグラーゼ阻害薬
ラルテグラビル(RAL)
ドルテグラビル(DTG)
エルビテグラビル(EVG)/コビシスタット(COBI)
Bictegravir
2 NRTI
ラミブジン(3TC)・エムトリシタビン(FTC)
アバカビル(ABC)
テノホビル(TDF)
ジドブジン(AZT)など,その他のNRTI
3 NNRTI
エファビレンツ(EFV)
リルピビリン(RPV)
4 プロテアーゼ阻害薬(PI)
ダルナビル(DRV)
5 CCR5阻害薬
マラビロク(MVC)
第3章 さまざまな合併症のことなど
1 結核になったら
2 B型肝炎(HBV感染)の合併時は……
3 C型肝炎合併例
4 肝機能が悪いときのART
5 腎機能が悪いときのART
6 妊婦および小児
7 プライマリ・ケアとHIV
相互作用のチェック
メンタルヘルスのスクリーニング
内分泌代謝疾患のチェック
薬を使わない治療も選択肢に
性感染症のチェック
予防接種のチャンスを逃さない
がんのスクリーニング
骨密度
非HIVのコモンな問題に気をつける
食事
ペット
8 急性レトロウイルス症候群
9 針刺し対応,レイプ対応
10 神経症状がある場合
11 脂質異常の治療
12 日和見感染(OI)やその他の合併症の治療
予防薬
OIの治療(コモンなもの)
おわりに
参考文献
索引
【付録1】抗HIV薬一覧(よく使うもの)
【付録2】よく使う薬剤組み合わせ