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抗HIV/エイズ薬の考え方、使い方、そして飲み方 ver. 3
ゼロエイズと「新時代」のために
筆頭著者 岩田 健太郎 (著)
神戸大学大学院医学研究科 微生物感染症学講座感染治療学 教授
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2023年10月11日
ページ数 230
判型 A5判
印刷版ISBN 978-4-498-11722-8
印刷版発行年月 2023年10月
書籍・雑誌概要
ゼロエイズ実現のためのマイルストーン
HIV/エイズの診療は治療薬の進歩を背景に標準化され,予後も劇的に改善されました.それに伴い患者の高齢化の問題も浮上していますが,その先に新規感染者ゼロの「ゼロエイズ」を目指す未来も視野に入りつつあります.本書では旧版の内容をアップデートし,「元気なHIV患者」に接する機会があるかもしれないプライマリ・ケア医,ナース,薬剤師,そして当事者である患者さんにとって必要な情報をリーダブルにまとめました.
目次
目次
序章 プライマリ・ケア医のためのHIVケアの「ここだけ知っとけ」
第1章 エイズ治療の世界に触れてみよう
1 わかりやすくなった,HIVのお薬
抗HIV薬の名前は複数ある
抗HIV薬は組み合わせて使う
ARTを実際に使ってみよう
2 イワタとHIVのささやかな歴史
3 ARTのざっくりな様相
INSTIとは
日本におけるHIV/AIDS
4 HIVのしくみ,ARTのしくみ
HIVとは何か
エイズとは?
大切なのは,CD4とウイルス量
HIV感染・エイズの自然歴
エイズの診断
いつからARTを始めるか?
実際の治療例
アイリス(IRIS)とは何か?
ARTとお金の話
Dual therapyの可能性
ジェネリックという選択肢
実際のARTの始め方
何を目標にするか?
副作用の問題
耐性の問題
ARTはいつまで飲むのか? いつになったら止めてもよいか?
ART治療がうまくいかないときは?
5 耐性検査とは?
薬剤耐性検査の読み方
6 ARTの基本骨格
第2章 抗HIV薬各論
1 インテグラーゼ阻害薬
ラルテグラビル(RAL)
ドルテグラビル(DTG)
ビクテグラビル(BIC)
エルビテグラビル(EVG)/コビシスタット(cobi)
カボテグラビル(CAB—LA) ボカブリア
2 NRTI
ラミブジン(3TC)・エムトリシタビン(FTC) XTC
アバカビル(ABC)
テノホビル(TDF)
ジドブジン(AZT)など,その他のNRTI
3 NNRTI
エファビレンツ(EFV)
リルピビリン(RPV)
ドラビリン(DOR)ピフェルトロ(R)
4 プロテアーゼ阻害薬(PI)
ダルナビル(DRV)
5 CCR5阻害薬
マラビロク(MVC)
第3章 さまざまな合併症のことなど
1 結核になったら
2 B型肝炎(HBV感染)の合併時は……
3 C型肝炎合併例
4 肝機能が悪いときのART
5 腎機能が悪いときのART
6 妊婦および小児
7 プライマリ・ケアとHIV
家族歴
社会歴
アレルギーと内服
Review of System(ROS)
身体診察
内分泌代謝疾患のチェック
薬を使わない治療も選択肢に
性感染症のチェック
他の感染症
予防接種のチャンスを逃さない
G6PD欠乏
妊娠
授乳
血中テストステロン濃度
他の感染症のスクリーニング
がんの予防
歯科衛生
脂質異常
糖尿病
骨密度
非HIVのコモンな問題に気をつける
食事
高齢者の併用薬
フレイルのスクリーニング
ペット
8 急性レトロウイルス症候群
9 針刺し対応,レイプ対応
PrEP
10 神経症状がある場合
11 脂質異常の治療
12 糖尿病
13 HIVと固形臓器移植
14 日和見感染(OI)やその他の合併症の治療
予防薬
OIの治療(コモンなもの)
参考文献
巻末対談
「HIV/AIDS診療の黎明とこれから」(岡 慎一×岩田健太郎)
おわりに
索引
【付録1】抗HIV薬一覧(よく使うもの)
【付録2】よく使う薬剤組み合わせ(原寸大)