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利尿薬の考え方,使い方

利尿薬の考え方,使い方
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筆頭著者 藤田/芳郎 柴垣/有吾(監修) 龍華/章裕 谷澤/雅彦 (編著)

中部ろうさい病院副院長 腎臓・リウマチ膠原病・感染症科部長/聖マリアンナ医科大学腎臓・高血圧内科主任教授/リウゲ内科小田井クリニック副院長/横浜総合病院内科副部長/腎センターセンター長代理

その他の著者等 藤丸拓也 ,門多のぞみ,長浜正彦 ,廣瀬知人 ,龍華章裕 ,山下健太郎,山本健太 ,脇田 篤 ,金原佑樹 ,堀川武宏 ,志水英明 ,渡邉絢史 ,間崎 護 ,緒方聖友 ,谷澤雅彦 ,山口 真 ,藤田陽子 ,冨永直人 ,小竹 徹 ,田中章郎 ,寺下真帆 ,浅野麻里奈,中野雄介 ,安藤博彦 ,丸山之雄

中外医学社

電子版ISBN

電子版発売日 2025年11月10日

ページ数 350

判型 A5判

印刷版ISBN 978-4-498-11730-3

印刷版発行年月 2025年11月

DOI https://doi.org/10.18886/9784498117303

書籍・雑誌概要


「一剤多用」の利尿薬をどの状況で,どのように使うか明快に整理!
様々な場面や目的で用いられ「一剤多用」の典型とも言える利尿薬は,初学者にとってはいつどの薬をどう使うかが理解しにくいことがある.本書ではそんな利尿薬の“実際”に光を当て,第一線で活躍する臨床家たちが利尿薬を「浮腫を呈する病態」「利尿薬それぞれの特性」「臨床現場での使い分け」という三つの切り口から整理した.利尿薬を必要とする病態生理,各利尿薬の作用機序,シチュエーション毎の使い方に加え,高齢者や腎移植患者などこれまで十分に体系化されていなかったテーマも組み込み,多角的かつ実践的に解説している.

目次

目 次

I 体液維持機構の生理と病理(病態)
▶▶▶Na+貯留と循環の生理学
 1 正常な体液量の維持機構 〈藤丸拓也〉
▶▶▶浮腫の生理学
 2 浮腫の病態生理 〈門多のぞみ・長浜正彦〉
 3 浮腫の鑑別 〈廣瀬知人〉
 4 腎臓の病態生理 〈龍華章裕〉
 5 心臓の病態生理 〈山下健太郎〉
 6 肝臓の病態生理 〈山本健太〉
 7 薬剤性浮腫をきたす薬剤とその機序 〈脇田 篤・龍華章裕〉

II 浮腫の検査・エコー
 1 浮腫の身体所見と検査所見 〈廣瀬知人〉
▶▶▶細胞外液量評価で知っておくべきエコー所見
 2 下大静脈(IVC)・頸静脈圧(JVP) 〈金原佑樹〉
 3 腎うっ血の評価~VExUS grading systemについて~ 〈堀川武宏〉
 4 心エコー 〈山下健太郎〉

III 利尿薬の作用機序とエビデンス
 1 利尿とは?~水利尿,塩利尿,浸透圧利尿の違い~ 〈志水英明〉
 2 利尿薬のオーバービュー 〈志水英明〉
 3 利尿抵抗性 〈渡邉絢史〉
▶▶▶各利尿薬の作用機序とエビデンス
 4 炭酸脱水酵素阻害薬(アセタゾラミド)〈間崎 護・緒方聖友・谷澤雅彦〉
 5 ループ利尿薬 〈山口 真〉
 6 サイアザイド系利尿薬 〈龍華章裕〉
 7 ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬 スピロノラクトンのエビデンス 〈藤田陽子・冨永直人〉
 8 バソプレシンV2受容体拮抗薬トルバプタン ~ナトリウム利尿薬抵抗性を示す病態に対するその使用~ 〈小竹 徹・冨永直人〉
 9 カルペリチド(hANP) 〈田中章郎〉
10 アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)〈田中章郎〉
11 SGLT2阻害薬 〈寺下真帆〉
12 マンニトール 〈田中章郎〉
13 五苓散 〈渡邉絢史〉
▶▶▶利尿薬の注意点
14 利尿薬の副作用 〈渡邉絢史〉

IV 状況別の利尿薬の考え方,使い方
▶▶▶腎臓内科編
 1 急性腎障害に対する利尿薬管理 〈山口 真〉
 2 慢性腎臓病患者の体液管理 〈山口 真〉
 3 ネフローゼ症候群の体液管理 〈浅野麻里奈〉
 4 ネフローゼ症候群や代謝性アルカローシスを伴う体液過剰で炭酸脱水酵素阻害薬を使うタイミング 〈緒方聖友・谷澤雅彦〉
▶▶▶循環器内科編
 5 急性心不全・慢性心不全・大動脈弁狭窄症での体液管理  〈中野雄介・安藤博彦〉
 6 心不全患者におけるうっ血腎の病態生理とその解決方法  〈寺下真帆〉
▶▶▶消化器内科編
 7 肝硬変の腹水管理について 〈山本健太〉
▶▶▶プライマリケア編
 8 高血圧患者に対しての利尿薬管理 〈廣瀬知人〉
 9 高齢者へ利尿薬を使用する際に注意すること 〈谷澤雅彦〉

V 腎代替療法と利尿薬
 1 血液透析と利尿薬 〈谷澤雅彦〉
 2 腹膜透析と利尿薬 〈丸山之雄〉
 3 腎移植と利尿薬 〈谷澤雅彦〉

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