日本看護協会機関誌「看護」 77巻7号 (2025年5月発行)

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特集1　看護小規模多機能型居宅介護の設置推進に向けて

扉 77巻7号 , 2025年5月 , pp.19-19

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高齢者の単独世帯、高齢者のみの世帯が増加する中、訪問看護・訪問介護・通い・泊まりという複合的なサービスにより地域での療養継続を支援する看護小規模多機能型居宅介護（看多機）の設置推進が求められています。

総論

これからの看護小規模多機能型居宅介護の役割と機能田母神　裕美 77巻7号 , 2025年5月 , pp.20-24

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本稿では、看護職をはじめ関係者に看多機への理解を進めるための日本看護協会の取り組みを報告。地域における看多機の必要性の高まりを踏まえ、住民が利用しやすい仕組みとするための取り組み、そして、全世代の療養を支えるための制度とする必要性について説明します。

解説　データで見る看護小規模多機能型居宅介護①

クラスター分析による看多機事業所の4つの類型化福井　小紀子 77巻7号 , 2025年5月 , pp.25-28

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本稿では、看護小規模多機能型居宅介護の全国調査を基に、経営収支状況を含む事業所レベルおよび利用者レベルの特徴から導き出した「早期設立型看護師中心モデル」「訪問看護2枚看板型経営モデル」「介護職中心モデル」「新設型終末期利用者焦点モデル」の4類型について解説します。

解説　データで見る看護小規模多機能型居宅介護②

データの二次解析から見えてきた看護小規模多機能型居宅介護の効果に関連する要因廣岡　佳代 77巻7号 , 2025年5月 , pp.29-31

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本稿では、全国調査の二次解析の結果から看多機のケアが入院回数の減少や認知症の行動・心理症状の改善につながっていることを紹介。これらの効果が、利用者の特性（疾患、医療処置に関わるケア）や事業所の特性（専門性の高い看護師からの支援がある）とどのように関連しているかを示します。

報告

看護小規模多機能型居宅介護の通い・泊まり機能に対する若年層のニーズについて南平　直宏 77巻7号 , 2025年5月 , pp.32-35

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日本看護協会は2024年度に、看護小規模多機能型居宅介護を健康保険法等に基づく医療保険の給付対象とする必要性を明確にするため、若年層の看多機利用ニーズ把握を目的としたヒアリングを実施しました。ここでは、ヒアリングで把握した若年層の看多機利用者像（事例）や療養上の課題等を紹介します。

オピニオン

多世代の多様なニーズに応える看護小規模多機能型居宅介護長田　美紀 77巻7号 , 2025年5月 , pp.36-37

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本稿では、著者の地域における看護小規模多機能型居宅介護による共生型サービスや若年者対象サービスの提供に関する情報収集の結果から、これからの看多機が多世代の多様なニーズに応えるために、何が必要であるかを考察します。

特集2　実践知の言語化―思考発話を学ぶ

扉 77巻7号 , 2025年5月 , pp.49-49

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複数の患者を受け持ち、多重課題に対応する臨床の看護師には、確かな臨床判断能力が求められます。では、この臨床判断能力はどのように育成することができるでしょうか。近年、注目されている教育方法に「思考発話」があります。これは「経験」に働きかける手法で、指導者が実践しながら頭に浮かんだこと、考えていることなどを声に出して伝えます。

解説

看護師の思考を学ぶ思考発話のすすめ三浦　友理子 77巻7号 , 2025年5月 , pp.50-56

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本稿では、まず看護の場で臨床判断能力が求められている背景を示した上で、タナ―の臨床判断モデルの〈気づき〉〈解釈〉〈反応〉〈省察〉の4つのフェーズについて解説。次に臨床判断能力の育成方法として注目されている「思考発話」のコツについて、具体的なお悩み事例を交えながら紹介します。

報告1　院内迅速対応チーム（RRT）

学習者のニーズ・レディネスに応じた思考発話の実践山形　泰士 77巻7号 , 2025年5月 , pp.57-60

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本稿では、院内迅速対応チーム（RRT）の看護師と、整形外科病棟の看護師との思考発話の実際を示します。事例を振り返りながら、思考発話において、学習者の困りごとやレディネスに焦点を当てること、臨床判断の答え合わせをすることの必要性を解説します。

報告2　ICU病棟

互いの発話を通じて看護の魅力やおもしろさを再発見できる石井　麻美 77巻7号 , 2025年5月 , pp.61-63

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著者は、病態が複雑で多様な患者が集まるクリティカルケア領域だからこそ、思考発話によるアプローチがより求められると考えています。本稿では、著者とICU病棟で勤務する新人看護師との思考発話を通じて、支援者と受け手の双方に学びをもたらすことについて言及します。

報告3　整形外科病棟

経験豊富な看護師が自らの思考を伝えることの意義池田　葉子 77巻7号 , 2025年5月 , pp.64-66

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ベテランの看護師と新人看護師は、同じ場所で同じ現象を共有していても、経験や知識などによって思考のプロセスや対応に違いがあります。本稿では、事例を通じて、ベテラン看護師と新人看護師の着目点の違いを明らかにし、どのように思考発話を進めていくか、そのコツを紹介します。

報告4　小児科病棟

自身の思考過程を言語化し、その人にも追体験してもらう若林　絵美 77巻7号 , 2025年5月 , pp.67-69

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本稿では、小児科病棟での新人看護師に対する思考発話の実践を紹介。著者が、新人看護師の苦手部分にどのようにアプローチしているか、また、共通言語を用いるなどして自身の考えをどのように言語化しているか、そのポイントを紹介します。

報告5　訪問看護ステーション

発問と対話で双方向の思考発話を西村　恵理奈 77巻7号 , 2025年5月 , pp.70-72

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本稿では、卒後6年目で訪問看護ステーションに就職したばかりの看護師に対し、ベテラン看護師の申し送りの意図の理解を促すために、著者が経験や知識を補いながら支援した事例を紹介。後輩看護師とのやり取りを通じて、発問と対話を使い分けることのポイントを解説します。

GRAPH

「『ナーシングデータサイエンス講座』開設記念シンポジウム」開催 77巻7号 , 2025年5月 , pp.3-5

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日本看護協会と東京大学医学系研究科による社会連携講座「ナーシングデータサイエンス講座」の開設記念シンポジウムが、2025年4月15日、同大鉄門記念講堂（東京都文京区）で開催された。研究・政策・臨床の立場から関係者が登壇し、同講座の概要紹介や基調講演、特別講演が行われ、締めくくりにパネルディスカッションで意見を交わした。

日本看護協会

会長の手帳―現場で頑張る看護職の役割と働きに見合う処遇改善を高橋　弘枝 77巻7号 , 2025年5月 , pp.8-8

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　4月1日、2025年度新入職員入職式を行いました。入職者は出向者2名を含む計10名。私は本会が発展するための職員の役割について次のように話しました。「本会は会員に支えられている団体であり、何より会員の声を大切に会員ファーストであること、社会を変える主体として組織が永続できるよう、組織の存在理由を絶えず確認することが必要。本会が法人組織として多くの仕組みの中で活動していくために、組織の永続を支えるのが役職員である。役員は任期制の中で交代していく。職員は、組織の基盤を強固にし、役員とともに組織の発展に尽力してほしい」。

副会長活動ダイジェスト任　和子 , 山本　則子 , 勝又　浜子 77巻7号 , 2025年5月 , pp.9-9

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マイナ救急　マイナンバー制度を活用した救急業務の円滑化

　4月3日の医療保険部会では、マイナ保険証の利用促進が議論され、消防庁の「マイナ救急」事業が紹介されました。これは、救急隊員が傷病者のマイナ保険証から病歴や内服薬などの情報を取得し、病院選定や応急処置を円滑に行う取り組みで、2025年度には約5,300隊へと拡大される予定です。私も家族が事故で救急搬送された際に、この重要性を実感しました。搬送先の病院から電話で既往歴や内服薬の確認があり、痛風の薬を服用していることは知っていましたが、容量まではわかりませんでした。その後、病院で記入した書類には、かかりつけ医の名称しか記載しませんでしたが、救急病院が自ら電話番号を調べて服薬情報を確認してくれていたことを、後日かかりつけ医からの電話で知り大変感謝しました。マイナ保険証の普及で、こうした情報提供がより確実かつ迅速になり、救急医療の質向上に大きく寄与すると感じています。今後は、このような取り組みの情報を活用した効果的な広報によってマイナ保険証の普及をはかることが重要です。

専務理事からのワークリポート中野　夕香里 77巻7号 , 2025年5月 , pp.10-11

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2025年度第1回常務理事会（4月18日）

　4月8日の参院厚生労働委員会で、石田昌宏氏が質問に立ちました。従業員50人以上の事業場に義務付けられている従業者のストレスチェックを50人未満の事業場まで拡大する法改正を行うに当たり、産業保健体制を強化する方策等について問い、福岡資麿厚生労働大臣から、必要な人材の育成に向け予算の確保を検討する旨の答弁を得ました。その後の付帯決議では、「体制整備を行うとともに、産業医・産業保健スタッフの育成に努めること」と明記されました。今後、働く人々の健康管理はますます重要になります。保健師をはじめとする看護職がこの領域でよりいっそう力を発揮できるよう、今後も連携して取り組んでいければと思います。

常任理事のマンスリー通信吉川　久美子 , 井本　寛子 , 木澤　晃代 , 田母神　裕美 , 松本　珠実 , 橋本　美穂 77巻7号 , 2025年5月 , pp.12-13

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DiNQL事業参加病院を募集　看護職の働く環境整備と看護実践の評価のために

　現在、2025年度のDiNQL事業参加病院を募集しています。本事業は、看護職が健康で安心して働き続けられる環境整備と看護の質向上をめざし、看護に関するデータ収集と病院の看護職のデータマネジメントを支援する事業です。2026年度の診療報酬改定に向け、2024年度には、療養病棟入院料1を算定しているDiNQL参加病棟の皆さまにご協力いただき、「夜勤帯の看護実態調査」を実施しました。有効回答率60％と、多くの皆さまにご協力いただきありがとうございました。この調査では、病棟の看護職員配置数、特に夜勤帯の看護職員配置数、患者の状態、夜勤帯に看護職員が実施した医療ケア内容等を明らかにしました^★1。蓄積されたDiNQLデータに加え、この調査結果を基に、重症度が高くなっている療養病棟の夜間の看護職員配置に関する評価要望を行う予定です。このように、DiNQLデータは、看護職の働く環境整備と看護実践の評価を得るために活用しますので、多くの病院の事業へのご参加をお待ちしています。

日本看護協会　TOPICS

「2024年病院看護実態調査」結果概要花田　千史 77巻7号 , 2025年5月 , pp.14-17

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　日本看護協会（以下：本会）では、全国の病院における看護職員の需給や確保状況などの実態を把握し、本会の事業や政策提言の資料とするために、年1回、全国の病院の看護管理者（看護部長）にご協力いただき「病院看護実態調査」を実施している。本稿では、看護職員の離職率、看護師の給与、看護補助者の離職率、看護職員の夜勤状況と夜勤者確保策、多様な働き方について紹介する。

日本看護協会　看護研修学校の窓から

2025年度日本看護学会学術集会のご案内日本看護協会看護研修学校教育研究部学会企画課 77巻7号 , 2025年5月 , pp.42-42

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　日本看護学会は、すべての看護職の実践に根差した学術研究の振興を通して看護の質の向上をはかり、人々の健康と福祉に貢献することを目的に設置し、学術集会を年1回開催しています。本稿では、9月に開催する第56回（2025年度）日本看護学会学術集会（以下：本学術集会）について紹介します。

日本看護協会　都道府県看護協会事業だより

特定行為研修修了看護師の確保と活躍推進への取り組み岡田　昌子 77巻7号 , 2025年5月 , pp.43-43

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　国が2025年までに10万人以上の特定行為研修修了者の養成をめざしている中、岐阜県では、2019年時点で修了者が10人未満であった。このような背景から、当協会では、2020年度より特定行為研修・NPコース修了者（以下：修了者）の確保と活躍推進に取り組んでいる。

日本看護協会　国際情報のページ

ICN SECN同盟発足および本会代表者について住谷　友結 , 日本看護協会国際部 77巻7号 , 2025年5月 , pp.44-44

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ICNによる初の取り組み　SECN同盟

　国際看護師協会（ICN）^★1は、国際レベルで世界中の学生およびキャリア初期の看護師の声を届けることを目的に、ICN看護学生・キャリア初期の看護師同盟（Alliance of Student and Early Career Nurses；SECN同盟）を設立した。本同盟設立は2019年から検討されてきたもので、ICNによる各国看護師協会（NNA）へのコンサルテーションを経て実現した。発足に先立ち、各NNAの代表者1名の指名がICNから求められ、本会にて選考した結果、住谷友結氏（聖路加国際病院）を代表者としてICNに届け出た。

【連載】映画と、生きるということ（18）

その人を “何もできない人” にしてしまわないように　『長いお別れ』宇梶　智子 77巻7号 , 2025年5月 , pp.74-75

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ストーリー

　物語は東家の4人を中心に展開していきます。校長を務めた厳格な父・昇平（山崎努）と良妻賢母そのものの母・曜子（松原智恵子）は、東京の郊外で暮らしています。

【連載】看護と経営事例から学ぶマネジメント（15）

［実践編⑨］DPC制度における「係数最大化」に向けた努力を鳥海　和輝 77巻7号 , 2025年5月 , pp.76-78

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　本連載ではこれまで、病院経営安定化のために「収益を上げ、費用を下げる」ことの重要性を確認しました。今号では、DPC病院における「係数の最大化」について考えてみます。

【連載】能登半島の災害から学ぶべきこと（1）

被災地の現実と被災者支援の変革酒井　明子 77巻7号 , 2025年5月 , pp.79-84

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連載を始めるにあたって

　「なぜ、能登半島地震から1年以上が経過した今、連載がスタートするのか？」と疑問に思った人もいるのではないでしょうか。一方で、「いや、今だから、考えるべきことがあり、伝えていく必要がある」と考える人も多いでしょう。

【連載】People-Centered Care 市民とともに歩むナースたち（6）

がんと共にゆったり生きる「ゆるるかサロン」　“がんと共に生きる” を支える中村　めぐみ , 橋本　久美子 77巻7号 , 2025年5月 , pp.86-89

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　「がん」という診断は人々に少なからず衝撃を与え、本人のみならず周囲の人にもさまざまな影響を及ぼします。がんの部位・進行度・治療により、その後のプロセスは異なりますが、いずれにしても「これからどうなるのか……」という不安が付きまとうのではないでしょうか。

【連載】患者の望む在宅医療を実現する退院支援「PASセルフケアセラピィ」の活用（17）

ケア困難患者に対するPASセルフケアセラピィ―⑤ひきこもり状態にあり自分のケアに取り組めない患者へのセルフケアの推進宇佐美　しおり 77巻7号 , 2025年5月 , pp.90-93

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ひきこもりの定義

　厚生労働省の「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」^1）によると、原則6カ月以上にわたっておおむね家庭内にとどまっている場合（誰ともかかわらず一人で外出をしていた場合も含む）をひきこもりと定義しています。

【連載】医療安全TOPICS（175）

医療事故の再発防止に向けた警鐘レポートNo.2「注射剤の血管内投与後に発症したアナフィラキシーによる死亡」について田村　真子 77巻7号 , 2025年5月 , pp.94-95

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日本医療安全調査機構では、医療事故の再発防止に向けて、さまざまな活動を展開しています。今号では、2025年3月に公表した「医療事故の再発防止に向けた警鐘レポートNo.2 注射剤の血管内投与後に発症したアナフィラキシーによる死亡」（以下：警鐘レポートNo.2）について紹介します。

医療行政なるほど塾

介護提供体制は需要に応じて弾力化はかる―2040年に向けたサービス提供体制のあり方で中間とりまとめ「社会保険旬報」編集部 77巻7号 , 2025年5月 , pp.96-97

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介護体制の中長期的な課題を検討している厚生労働省の「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方」検討会（野口晴子座長）は4月7日、中間とりまとめを了承しました（図表1）。地域ごとに異なるサービス需要の変化に応じた提供体制構築の方向性を示し、中山間・人口減少地域では介護保険施設等の配置基準の弾力化や訪問系サービスの包括報酬化を提案しています。中間とりまとめは、4月21日に社会保障審議会・介護保険部会に報告されました。同検討会は、障害福祉やこどもなど他の福祉サービスとの共通課題も含めて議論を進め、夏にとりまとめを行う予定です。

JNA INFORMATION

2025年度日本看護協会が提供する研修他 77巻7号 , 2025年5月 , pp.38-41

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日本看護協会の研修サイトがより便利になりました！　2025年度研修の申込・配信を開始しています

日本看護協会の研修と研修申込等システム（研修サイト）

　日本看護協会（以下：本会）では、生涯学習の羅針盤となる「看護職の生涯学習ガイドライン」（以下：ガイドライン）を2023年6月に公表し、生涯学習支援として看護職個人への学習機会の提供、各施設向けの研修提供を行っています。

WHO NEWS

Heatwavesへの備え―西太平洋地域から世界へ兵庫県立大学地域ケア開発研究所・WHO協力センター 77巻7号 , 2025年5月 , pp.45-45

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熱波は日常的に向き合うべき健康リスク

　近年、地球温暖化により世界中でHeatwaves（熱波）の頻度・強度が増している。WHOヨーロッパ地域事務局によれば、過去20年間で同地における熱波関連の死亡率は30％増加したと報告されている^1）。また、WHOは地球温暖化に伴う熱波の頻度・強度の増加と、高齢者や子ども、慢性疾患を持つ患者に対する深刻な影響を指摘している^2）。

厚生行政ウォッチング

《2025.3.16～2025.4.15》株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン Gem Med編集部 77巻7号 , 2025年5月 , pp.98-99

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医療・看護

3月21日➡厚生労働省は「がん診療提供体制のあり方に関する検討会」（第17回）を開催。がん医療提供体制については、質の向上の必要性があり、「新たな地域医療構想」では急性期拠点病院機能集約化の方向性が示されている。これらの点を踏まえて、高度ながん手術療法・薬物療法・放射線治療は “集約化” を進める必要があるが、患者・地域住民・医療現場の理解も非常に重要であることなどを議論した。➡日本医療安全調査機構は「医療事故の再発防止に向けた警鐘レポートNo.2『注射剤の血管内投与後に発症したアナフィラキシーによる死亡』」を公表^★1。注射剤投与後にアナフィラキシーが生じ、患者が死亡に至る事例が後を絶たないことから、各医療機関でマニュアルの整備、周知・訓練を実施し、初期症状（咳嗽、くしゃみ、苦しい、かゆみ、紅潮・発赤、吐き気、気分不快、違和感など）が出現した時点でアナフィラキシーを疑い、直ちに「緊急コール」「アドレナリン筋肉内注射」などの適切な対応をとるよう徹底してほしいと提言した。

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目次 77巻7号 , 2025年5月 , pp.6-7

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Information 77巻7号 , 2025年5月 , pp.73-73

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日本訪問看護財団からのお知らせ 77巻7号 , 2025年5月 , pp.100-100

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看護faxご注文票 77巻7号 , 2025年5月 , pp.101-101

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読者faxシート 77巻7号 , 2025年5月 , pp.102-102

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読者プレゼントBOOKS＋ 77巻7号 , 2025年5月 , pp.103-103

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次号予告・編集後記 77巻7号 , 2025年5月 , pp.104-104

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基本情報

日本看護協会機関誌「看護」
77巻7号
(2025年5月発行)

電子版ISSN：2437-0193 印刷版ISSN：0022-8362 日本看護協会出版会

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日本看護協会機関誌「看護」 77巻7号 (2025年5月発行)

特集1 看護小規模多機能型居宅介護の設置推進に向けて

総論

解説 データで見る看護小規模多機能型居宅介護①

解説 データで見る看護小規模多機能型居宅介護②

報告