厚生行政ウォッチング
《2025.3.16~2025.4.15》
株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン Gem Med編集部
pp.98-99
発行日 2025年5月20日
Published Date 2025/5/20
DOI https://doi.org/10.32181/jna.0000002094
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医療・看護
3月21日➡厚生労働省は「がん診療提供体制のあり方に関する検討会」(第17回)を開催。がん医療提供体制については、質の向上の必要性があり、「新たな地域医療構想」では急性期拠点病院機能集約化の方向性が示されている。これらの点を踏まえて、高度ながん手術療法・薬物療法・放射線治療は “集約化” を進める必要があるが、患者・地域住民・医療現場の理解も非常に重要であることなどを議論した。➡日本医療安全調査機構は「医療事故の再発防止に向けた警鐘レポートNo.2『注射剤の血管内投与後に発症したアナフィラキシーによる死亡』」を公表★1。注射剤投与後にアナフィラキシーが生じ、患者が死亡に至る事例が後を絶たないことから、各医療機関でマニュアルの整備、周知・訓練を実施し、初期症状(咳嗽、くしゃみ、苦しい、かゆみ、紅潮・発赤、吐き気、気分不快、違和感など)が出現した時点でアナフィラキシーを疑い、直ちに「緊急コール」「アドレナリン筋肉内注射」などの適切な対応をとるよう徹底してほしいと提言した。
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