特集 妊娠中の体重管理と栄養
現代の妊婦に伝わる!食事指導のポイント
奥野 由
pp.262-269
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202151
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20代・30代の女性の食の現状
女性の社会進出が急速に進み,食生活の様子は大きく変化しています。特に家庭で調理をして食べる「内食」が減少し,調理加工食品を購入して食べる「中食」が増え続けていることが特徴的です1)。20代,30代の女性の中には,仕事が忙しいことから中食利用が増え,食事バランスが乱れてしまう人もいます。主食・主菜・副菜のバランスがよい食事をほぼ毎日摂っている人は20代で32.1%,30代で47.4%に留まっており,改善の余地は大きいと言えます2)。
また,穀類の摂取量が若年層で減少しており,摂取エネルギー量が低下しています。その結果,20代,30代女性ではBMI18.5未満の「やせ」の割合が増えています。2017(平成29)年度国民健康・栄養調査において,「やせ」の割合は20代女性で21.7%,30代女性で13.4%と,他の年代よりも高い割合でした。
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