助産雑誌 65巻3号 (2011年3月)

特集 助産外来のための超音波検査の基本のき

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妊婦健診時の超音波検査は,助産外来ではなくてはならないツールです。中でも助産師が行なう超音波検査は,「正常な胎児を見る技術」や「異常に気づく技術」が必要となります。特集では妊娠初期から後期における超音波検査のポイントなど,これだけは知っておきたい,助産外来のための「超音波検査の基本のき」について学びます。

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産科領域における超音波検査は,いまや必要不可欠なツールとなり,臨床的にも高い精度で診断がなされている。

一方で,超音波検査を行なうにあたっては,超音波画像診断装置の一般的な特性と,派生するアーチファクトに関する基礎的知識を知っておくことが重要である。

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妊娠初期の超音波検査のポイント

 ●子宮内の胎児(胎芽)を見つける

 ●胎児測定から正確な出産予定日を決定する

 ●多胎妊娠や卵巣腫瘤の評価を行なう

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妊娠中期・後期における超音波検査のポイント

 ●胎児の位置・胎盤の位置の把握

 ●胎児推定体重の把握

 ●羊水量の把握

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胎児形態異常スクリーニングのポイント

 ●効果的なスクリーニングの時期をおさえる

 ●それぞれの時期にチェックする項目を確認する

 ●正常胎児像がどう見えるかを知り,正常と確認できないものをピックアップする

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羊水量の評価法と臍帯・胎盤観察のポイント

 ●胎児機能不全の徴候を見逃さないためには,超音波検査によって正しい時期に診断し,リスク評価を行なう

 ●リスクが少ないと判断された場合は,妊婦に不用意な説明をしない

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 NICUを退院した3歳児未満の子どもを対象に,cocobaby(ココベビー)訪問看護ステーションでは在宅ケアを行なっています。NICU退院児が在宅において,新たな家族の一員として受け入れられ,家族そのものが発展することを支えることを目的に活動しています。

 地域の中ではまだ少ないNICU退院児のための在宅ケアの取り組みを,育児支援を中心に,ご紹介いただきます。

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お産は,人生の大きなイベント。女性にとって,そして家族にとっての転機ともいえる妊娠出産期に「視野を狭めるのではなく,広げることが大切」と院長の山村節子さんは語る。食事を見る目も同様。「食べてはいけないもの」と食品を見る視野を狭めるのではなく,「こんな食事もあるんだ」と視野を広げるアドバイスと情報提供を心がけている。その理由や伝え方を268ページで紹介する。

 

具体的なアドバイスを盛り込んだバースクラスで伝える

 アクア・バースハウスでは,妊娠中の女性に向けて「自然なお産の教室」と題したバースクラスを行なっている。嘱託産婦人科医を招いて自然出産の基本について語り合うクラスから,お産の経過やアクティブバースの演習,母乳育児など産後をイメージできる先輩ママとの交流,食をテーマにしたものまで全4回。2010年12月に行なわれた食育のクラスは,妊娠初期~中期の約20名が参加し,妊婦のパートナーも数名参加していた。

連載 いのちのささやき・3

分かちあう 宮崎 雅子
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闇のなか ランプの灯る部屋でふたりは寄り添う

深夜2時 だんだんと陣痛の感覚が短くなってきた

連載 あるある いるいる,そのケース 妊婦健診とらのまき・10

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【妊婦健診】妊娠35週,産休入り。子宮底32cm,体重68kg,浮腫(-),尿たんぱく(-),尿糖(+)。

妊婦(以下,妊) ようやく産休に入ったのでゆっくり過ごせています。身体が楽になりました。

連載 助産師のための新生児ケア集中講座・12【最終回】

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はじめに

 これまでの連載で示唆されたように,超早産による出生は,医学的にも発達的にもハイリスクとなりやすく,急性期の児にとって,新生児集中治療室(以下,NICU)は生命をつなぐ場である。同時に,NICUは日々成長発達し,家族の中で育まれるべき生活の場でもあり,1人ひとりの大切な人生の出発点でもある。NICUにおけるケアの1つひとつが,その児の成長発達にさまざまな影響をもたらすであろうことは,Developmental Careなど,海外の先行研究において示唆されている。

連載 現場で即使える!助産師のための英会話・3

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 母児ともに健康な妊娠期が正常な出産につながることは言うまでもありません。最近では助産師外来(midwifery outpatient clinic)も増えてきました。標準的な妊婦健診の手順(子宮底長測定,児心音聴取,尿検査,体重測定など)を英語で言えるようになりましょう。特に外国人妊婦さんの場合,助産師の妊娠期からの継続ケアはお互いに大切だと思われます。次号からは健診だけでなく保健相談も扱うのでチャレンジしてみてください。

連載 バルナバクリニック発 ぶつぶつ通信・84

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 身体の傷を治す,心の傷を癒す。言葉ではとても簡単だが,実際心に刻まれた傷はそう簡単には癒すことはできないだろう。

 2人目になる赤ちゃんが無事生まれた後,産婦のノエルの下肢が次第に震え始めた。両足を閉じてしまったので,「足を開いて」と声をかけるが,ノエルの下肢は小刻みに震えていて,自力ではうまく動かせないようだ。介助することを説明し,こちらが手伝って足を開かせると,両足の震えは一層ひどくなった。冷や汗が額ににじみ,表情が硬くなっている。

連載 りれー随筆・315

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 私は現在,中米のエルサルバドルにおいて,中南米特有の熱帯病であるシャーガス病の対策にかかわっています。気がつけば海外生活も7年が経過し,日本で助産師として働いていた期間より長い時間,異文化の中に身を置いていました。

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 全国調査によると,助産外来は405施設,院内助産は59施設で開設されており,年々増加傾向にある(2010年度,厚生労働省医政局看護課調べ)。これからの産科医療の場で医師と助産師の役割分担と協働はますます重要になり,助産技術のブラッシュアップは欠かせない。

 本書は,助産師が妊婦健診を担当する際に必要な健診技術・情報の査定・ケア方法のエッセンスをわかりやすくまとめたものである。構成は,ハイリスク妊婦の把握と対応,外来でのアセスメント,身体づくりの3部からなり,ハイリスク妊婦抽出のためのチェックリスト,検査データの査定・説明から,妊娠中の食事や運動などセルフケアに至るまで,助産師が行なう妊婦健診に必要な項目が網羅されている。

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 有益投与とは「治療上の有益性が危険性を上回るときのみ投与する」という意味である。薬は有益な作用を期待して使用するが,どんなに有益であっても,副作用や危険性が高い薬剤は使用する際十分に注意しなければならない。妊娠・授乳中ならなおさらである。

 「妊娠とわかる前に薬を飲んでしまったのですが大丈夫ですか?」「授乳中ですが薬を飲んでも大丈夫ですか?」産婦人科に勤めていれば,かなりよく聞かれる質問である。質問を受けて,内服した(これから内服する)という薬を添付文書で調べると,“有益投与”という内容の説明がほとんどで,決して「妊娠・授乳中も安心して内服できる」などという文は出てこない。そこで患者さんへは有益投与であることを伝えるのだが,対応の仕方によっては,不安を大きくしてしまう。

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妊娠出産を描く小説は,数多く出版されているが,「助産」という切り口からきっちりと助産師を描き,産むことの喜びを紡いだ物語を私は初めて読んだ気がする。

 失踪した夫を探して南の島にたどり着いたまりあが,偶然道端で助産師の鶴田亀子先生と出会い,「よかったらうちで一緒にお昼食べてかない?」と誘われるところから話は始まる。ちっとも幸せそうではない,まるで固い石っころを身体にいっぱい詰めているようなまりあは,おなかに赤ちゃんを宿していた。

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医療・周産期領域の最近の話題

 

中絶医の空白県出現か

全国15医師会が権限失う可能性

 日本医師会(以下,日医)は12月22日,人工妊娠中絶手術ができる医師の「空白地域」が生まれるかもしれないとの懸念が出てきたとして,法改正を求めていく方針を明らかにした。

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次号予告・編集後記

基本情報

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助産雑誌
65巻3号 (2011年3月)
電子版ISSN:1882-1421 印刷版ISSN:1347-8168 医学書院

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