日本糖尿病教育・看護学会誌 9巻2号 (2005年9月)

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 本研究は,糖尿病看護において熟練看護師が行う患者の生活に沿って自己管理行動を組み込むケアはどのようなケアであるのかを明らかにすることを目的とした帰納的記述的研究である.調査対象は2名の熟練看護師と17名の糖尿病患者であり,熟練看護師の行う看護面接を参加観察し,分析結果を例題として示した.熟練看護師は「患者の生活を理解し血糖値と生活の関係を見通す」,「患者の感情を支え自己効力感を引き出す」,「患者と合意できるように駆け引きをする」,「存在を認め合い共同責任としての空間を創出する」のケアを行っていた.熟練看護師は患者との相互関係において患者の生活に注目し,何が患者にとって望ましい行動であるのかを判断する一方で,患者には療法を実行できる限界があることを理解し,生活との兼ね合いをはかりながら患者の選択を支えていた.その際,患者の否定的感情に注目し,患者が自信を高めることができるアプローチを意図的に行い,患者が肯定的になったときを見極めて具体的な調整点をアプローチしていた.熟練看護師は,患者と信頼関係を築き,患者が実行可能だと思えるケアを行っており,糖尿病患者へのアプローチの手がかりになることが示唆された.

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 本研究の目的は,受診を中断している糖尿病患者の受診行動に関連した療養生活体験を明らかにすることである.研究方法は,65歳以下の薬物療法を行っていない,受診を中断しやすい特徴をもつ患者で,受診中断が確認された16名に承諾を得て面接調査を実施し,質的に分析した.その結果,糖尿病患者の受診中断に関連した療養生活体験は,自己管理の自己効力感が高い型,受診再開の潜在型,現実逃避型,糖尿病に関連した受診の認識不足型の4タイプが明らかになった.療養生活体験は,全タイプに共通するカテゴリーと相違のあるカテゴリーがあった.共通するカテゴリーとして,受診時の〈受診による糖尿病の評価〉〈療養法を実践〉〈受診のために仕事を調整〉,受診中断の現在までに〈受診システムの非効率性〉〈指示的な医療者の対応〉〈糖尿病の軽症感〉の6つのカテゴリーであった.また,タイプによって異なる10のカテゴリーが抽出された.受診の継続を促す看護として,受診に関連した療養生活体験の相違を理解し,対象者に応じた援助の必要性が示唆された.

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 本研究の目的は,糖尿病患者の自己評価による食事療法実行度の信頼性・妥当性を検討することである.対象者は外来通院中の糖尿病患者37名,および調査協力の得られた患者家族37名であった.研究の主旨を説明し,同意を得たのち質問紙を配布した.データ収集方法は,患者には構成的面接法,家族には患者の食事療法実行度に関する質問紙を手渡し,郵送にて回収した.また,糖尿病看護専門の看護師3名に実行度の判定を依頼した.その結果,「食物の計量」以外では有意な差がなく,かつ患者-家族間では「指示された食事療法をどの程度行えているか」「現在の指示カロリー」「1回の揚げ物摂取量」「昨日の飲酒の有無」「飲酒頻度」「間食頻度」の項目で,かなりの正の相関(τ=0.33~0.69)が認められた.また,看護師評価との相関では0.33(p<0.01)の弱い正の相関がみられた.以上より,患者,家族の両者から患者の実行度を把握する方法は信頼性が高いと考えられ,患者の自己評価による食事療法実行度にはある程度の信頼性・妥当性があると考えられる.

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糖尿病教育事例記載用紙
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日本糖尿病教育・看護学会会則
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編集後記
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基本情報

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日本糖尿病教育・看護学会誌
9巻2号 (2005年9月)
電子版ISSN:2432-3713 印刷版ISSN:1342-8497 日本糖尿病教育・看護学会

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