Japanese
English
研究報告
1型糖尿病患者のインスリン自己調節の実態と負担感および血糖コントロールとの関連
The Current State of Insulin Dose Self-adjustment and its Relationship to Emotional Burden and Glycemic Control in People with Type 1 Diabetes
久保田 睦子
1
Mutsuko Kubota
1
1北海道大学大学院保健科学院博士後期課程看護学コース
1Graduate School of Health Science, HOKKAIDO UNIVERSITY
キーワード:
1型糖尿病
,
インスリン自己調節
,
負担感
,
血糖コントロール
,
type 1 diabetes
,
dose self-adjustment of Insulin
,
emotional burden
,
glycemic control
Keyword:
1型糖尿病
,
インスリン自己調節
,
負担感
,
血糖コントロール
,
type 1 diabetes
,
dose self-adjustment of Insulin
,
emotional burden
,
glycemic control
pp.154-162
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
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研究目的は,1型糖尿病患者のインスリン自己調節の実態とインスリン自己調節と負担感および血糖コントロールとの関連を明らかにすることである.
1型糖尿病患者100名を対象に自記式質問紙調査を実施した.インスリン自己調節の実施の有無で「自己調節群」と「非自己調節群」に分け,さらに自己調節群を「毎日調節群」と「適宜調節群」に分けた.「自己調節群」は89.0%で,年齢が有意に低かった.「毎日調節群」は47.2%,「適宜調節群」は52.8%であった.HbA1cは「毎日調節群」が有意に低かった.糖尿病に関する負担感を測定するPAID得点はいずれの群にも有意差はなかった.自己調節を行って良かったことは,「気持ちが楽になった」と80.7%が回答した.自己調節の習得方法は,「医師から指導をうけた」(80.4%)と「試行錯誤して経験を積んだ」(76.5%)が多かった.患者の「試行錯誤」を支援する看護師の援助の必要性が示唆された.
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