Japanese
English
【研究報告】
糖尿病患者の自己評価による食事療法実行度の検討
A Study of the Compliance of the Diabetics in Dietary Treatment by Self-evaluation
西片 久美子
1
,
福家 修子
1
Kumiko Nishikata
1
,
Naoko Fuke
1
1日本赤十字北海道看護大学
1The Japanese Red Cross Hokkaido College of Nursing
キーワード:
糖尿病
,
食事療法実行度
,
自己評価
,
家族評価
,
看護師評価
Keyword:
糖尿病
,
食事療法実行度
,
自己評価
,
家族評価
,
看護師評価
pp.124-132
発行日 2005年9月15日
Published Date 2005/9/15
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本研究の目的は,糖尿病患者の自己評価による食事療法実行度の信頼性・妥当性を検討することである.対象者は外来通院中の糖尿病患者37名,および調査協力の得られた患者家族37名であった.研究の主旨を説明し,同意を得たのち質問紙を配布した.データ収集方法は,患者には構成的面接法,家族には患者の食事療法実行度に関する質問紙を手渡し,郵送にて回収した.また,糖尿病看護専門の看護師3名に実行度の判定を依頼した.その結果,「食物の計量」以外では有意な差がなく,かつ患者-家族間では「指示された食事療法をどの程度行えているか」「現在の指示カロリー」「1回の揚げ物摂取量」「昨日の飲酒の有無」「飲酒頻度」「間食頻度」の項目で,かなりの正の相関(τ=0.33~0.69)が認められた.また,看護師評価との相関では0.33(p<0.01)の弱い正の相関がみられた.以上より,患者,家族の両者から患者の実行度を把握する方法は信頼性が高いと考えられ,患者の自己評価による食事療法実行度にはある程度の信頼性・妥当性があると考えられる.
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