Japanese
English
研究報告
1型糖尿病女性の妊娠・出産に至るまでの思いについて
The feelings towards pregnant and delivery among the type 1 dabetes women
永井 芙未
1
,
山本 裕子
2
Fumi Nagai
1
,
Yuko Yamamoto
2
1独立行政法人国立病院機構兵庫中央病院
2摂南大学
1Hyogo-Chuo National Hospital
2Setsunan University
キーワード:
1型糖尿病
,
妊娠
,
出産
,
思い
Keyword:
1型糖尿病
,
妊娠
,
出産
,
思い
pp.133-140
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
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1型糖尿病女性の発症から妊娠・出産に至るまでの思いを明らかにし看護援助の示唆を得ることを目的とし,出産を経験した1型糖尿病女性6名を対象に半構造化面接調査を実施した.その結果,妊娠が非現実的な時期には妊娠に対する不安やあきらめのほか,サマーキャンプ参加の経験などから妊娠は可能だという思いがみられた.妊娠が現実的となると血糖コントロールや妊娠の可能性に対する不安やあきらめのほか,妊娠・出産に伴う自己管理や様々なリスクを引き受ける決意がみられた.妊娠中は安定した思いや意欲のほか,子の奇形の可能性や発育状態,および今後の見通しに対する不安,厳格な血糖コントロールに伴う負担感や不安を抱えていた.また,医療者の知識不足や連携不足による不安や負担感も感じていた.発症時から妊娠・出産に対する肯定的なメッセージの発信,時期や患者の思いに応じた継続的な情報提供や精神的支援,医療体制の基盤整備が必要である.
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