保健婦雑誌 31巻2号 (1975年2月)

特別企画 看護業務の明確化に取り組もう・3

事例

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ケース紹介

S T15.11.20日生(46)48.10現

家族 夫,会社員

連載 健康論・1【新連載】

健康論(1) 中島 紀恵子
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看護は"潜在的にもっている健康を阻害しているすべての問題者に対して解決していく方法論"と規定する筆者が,だからこそ力を入れて1年生に35時間がっしりと教え込んでいる"健康論"を,講義ノートから本誌へ移してもらったのがこの連載です。看護者の手になる"健康論"を看護者の手で育てて下さい。

連載 在宅難病患者と家族をめぐって・1【新連載】

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在宅難病患者をめぐる保健医療問題は,低医療・低福祉のもたらすひずみの底辺の問題として,看護者達の活動の新たな戦略目標になりつつある。そこで,この難病問題を,協働者のケース-ワーカーの目がとらえたところを,3回にわたってお届けする。

特別寄稿

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はじめに

 我が国は先天股脱多発国である。この疾患のために患者の受ける苦痛とハンディキャップは,成人してからもあるいは老後にまでも及び一つの社会問題である。しかもこの発見や治療のために多大な労力と莫大な費用がついやされてきたことは,保健婦や整形外科医が日々体験し,悩まされてきたところである。

 先天股脱はその名が示すように,はたして先天性であろうか。先天性と名づけられているために,生下時すでに脱臼という状態になってしまっていて,あとは整形外科医が治療するものと考えられているのが現状である。しかしこの考えは誤っている。脱臼という状態が成立するのは多くは生後1〜2か月と思われ,生下時直後からこの時期までの後天的な環境が,脱臼の成立に大きく影響するからである。生後環境因子の中で最も重要なのは,肢位である。自然な肢位をそのままにしておく取り扱い方をすれば,多くは自然治癒したり,新たに悪化するのを防ぐが,逆にいきなり伸展位に強制すると自然治癒が起こらないばかりか,新たに悪化させることもある。この自然な肢位とは,屈曲した開排肢位であり,安眠時に裸にすれば容易に観察される。これはまさに四足動物と同じ肢位であり,かつ治療の肢位でもある。自然が治療してくれるといってもよかろう。

患者会の形成過程研究・4

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 木下 まず,川村さんに"全国スモンの会"が結成される経過とMSW.保健婦としてどのようにかかわったのかを話していただき,ついで"全国スモンの会"会長相良丰光氏から,患者会の困難性について話を伺うことにいたします。

 川村 私の"全国スモンの会"とのかかわりについては,"看護"(昭和48年9月号)に大筋を書きましたので,今日はもう少し細部の動きについてお話したいと考えています。

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 川村 "全国スモンの会"は昭和44年11月26日に結成された会です。結成当時のスモンは原因不明の奇病でありましたが,会の運動を中心にした社会的力を背景に,昭和45年8年頃より,その原因がキノホルム剤によるものと明らかになりました。スモンは単にキノホルム剤の副作用によるものであるということではなく,その使用上の不注意(長期,多量服用)によるものであることを基礎にし,"全国スモンの会"の代表として相良氏は昭和46年5月28日,医師,医療機関,製薬会社,国を被告にして提訴されました。

 スモン訴訟はその後,1000名をこえる原告をかかえ,医療をただし,医療福祉を実現する力の中心的存在となっています。

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I.はじめに

 ここ20数年間にわたり,わが国死亡の第1位を占める脳卒中で,後遺症を残し現在寝たきりになっている老人は10万人にものぼっているが,これらの人々を廃人として放置することなく,発病当初から適切な治療,看護を行なえば,その9割は再び歩けるようになり,人手を借りずに身の回りのこと位は一人でできるようになると言われている。こうした老人患者へのリハビリテーション看護上大切なことは,患者自身が自立への意欲をもつことであると考え,脳卒中発作をおこし,再起をあきらめていた一事例について支援したので,ここに報告する。

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はじめに

 病院に働く保健婦の数は昭和48年12月末の時点では前年より増えているものの,全国の就業保健婦数のわずか4.5%にすぎない。

 しかし,近年自宅療養を行なう慢性疾患患者の増加や早期退院に伴い,病院を訪れる患者や家族に対して,継続的に保健指導や看護相談を行なう必要性が,病院においても高まってきている。これらのニードに応ずるために,当病院の保健婦活動を振り返り,今後更に充実した活動を展開するために検討したことをここに報告する。

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1.はじめに

 これまでのところ,進行性筋ジストロフィー症(略してPMD症)に関する看護分野の事例報告は,病院・療養所など施設における看護を中心に多く取り上げられてきた。一方,厚生省及び都の難病(特定疾患)対策に取り上げられているPMD症は,その約90%は在宅患者と推定されている。

 PMD患者の過半数は小児期に発病し予後が最も不良なDuchenne型であり,その肢体不自由の障害が進行するという特殊性から,患者の多くが食事,排泄,衣服の着脱,入浴その他の日常生活能力に制限があり,これらの介護を必要とするようになる。

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 西合志町は熊本市の北に隣接し面積25.51m2,人口12,730人,世帯数3,523戸,うち農家世帯数856戸,農業従事者1,978人の畑作を主体とした海抜40m〜80mの間にゆるやかに起伏する一帯の高地であり,町の南部においては熊本市のベッドタウンとして農村地帯から都市へと変化し,北部は農業振興地域と二つの顔をもった町である。人口は年々増加し昭和49年では約1,000人の増加となっている。

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地区紹介

 大阪市南保健所は,市の中心部に位置し,管内はミナミの繁華街としてよく知られ,面積296Km2,人口49,629名(45年10月国勢調査)。昼間人口は約21万といわれる商業中心の街である。

基本情報

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保健婦雑誌
31巻2号 (1975年2月)
電子版ISSN:2185-4041 印刷版ISSN:0047-1844 医学書院

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