活動報告
在宅進行性筋ジストロフィー症児に対する看護援助の必要性—I・T君の場合
柳橋 佐江
1
1北里高等看護学院
pp.120-121
発行日 1975年2月10日
Published Date 1975/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205572
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1.はじめに
これまでのところ,進行性筋ジストロフィー症(略してPMD症)に関する看護分野の事例報告は,病院・療養所など施設における看護を中心に多く取り上げられてきた。一方,厚生省及び都の難病(特定疾患)対策に取り上げられているPMD症は,その約90%は在宅患者と推定されている。
PMD患者の過半数は小児期に発病し予後が最も不良なDuchenne型であり,その肢体不自由の障害が進行するという特殊性から,患者の多くが食事,排泄,衣服の着脱,入浴その他の日常生活能力に制限があり,これらの介護を必要とするようになる。
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