活動報告
脳卒中リハビリテーション看護を行なった一事例—日常生活行動の自立を促すための支援に関する一考察
福迫 静子
1
,
前迫 洋子
2
1鹿児島市中央保健所
2鹿児島市山下保健所
pp.109-116
発行日 1975年2月10日
Published Date 1975/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205570
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I.はじめに
ここ20数年間にわたり,わが国死亡の第1位を占める脳卒中で,後遺症を残し現在寝たきりになっている老人は10万人にものぼっているが,これらの人々を廃人として放置することなく,発病当初から適切な治療,看護を行なえば,その9割は再び歩けるようになり,人手を借りずに身の回りのこと位は一人でできるようになると言われている。こうした老人患者へのリハビリテーション看護上大切なことは,患者自身が自立への意欲をもつことであると考え,脳卒中発作をおこし,再起をあきらめていた一事例について支援したので,ここに報告する。
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