患者会の形成過程研究・4
患者の理論構成こそ
相良 丰光
1
,
川村 佐和子
2,3
1全国スモンの会
2在宅看護研究会
3都立府中病院
pp.103-108
発行日 1975年2月10日
Published Date 1975/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205569
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川村 "全国スモンの会"は昭和44年11月26日に結成された会です。結成当時のスモンは原因不明の奇病でありましたが,会の運動を中心にした社会的力を背景に,昭和45年8年頃より,その原因がキノホルム剤によるものと明らかになりました。スモンは単にキノホルム剤の副作用によるものであるということではなく,その使用上の不注意(長期,多量服用)によるものであることを基礎にし,"全国スモンの会"の代表として相良氏は昭和46年5月28日,医師,医療機関,製薬会社,国を被告にして提訴されました。
スモン訴訟はその後,1000名をこえる原告をかかえ,医療をただし,医療福祉を実現する力の中心的存在となっています。
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