薬局 76巻4号 (2025年3月発行)

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みえる！わかる！婦人科・産科・女性医療のくすり

はじめに ─女性のくすりへの苦手意識克服をお手伝いします！─ 柴田　綾子 76巻4号 , 2025年3月 , pp.491-491

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みえる！わかる！婦人科・産科・女性医療のくすり　第1部　婦人科・産科のくすり一覧

婦人科・産科のくすり一覧品田　有理 , 島田　泉 , 新木　貴大 , 圓山　真央 , 星野　直人 76巻4号 , 2025年3月 , pp.498-594

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みえる！わかる！婦人科・産科・女性医療のくすり　第2部　婦人科疾患・女性医療と薬物療法

01　女性ホルモン製剤（月経異常・避妊に関する治療薬）藤田　由布 76巻4号 , 2025年3月 , pp.596-605

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　わが国では，避妊や，月経・月経周期にまつわる不調の改善を目的として，卵胞ホルモン製剤・黄体ホルモン製剤（配合剤を含む）が使用されています．ここでは，低用量ピル（OCおよびLEP製剤），中用量ピル，緊急避妊薬（アフターピル），子宮内避妊具に分けて，それぞれの作用・使いどころと使用時の注意点を解説します．

02　子宮内膜症治療薬福井　陽介 76巻4号 , 2025年3月 , pp.606-611

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　子宮内膜症は子宮内膜で生じる疾患ではありません．子宮内膜あるいは類似組織が卵巣や骨盤内などの異所性に存在し，出血と炎症をくり返す病態を指します．くり返す炎症により卵巣やその周囲，骨盤内に癒着をもたらし，月経痛や排便痛，慢性骨盤痛の原因となる場合があります．

03　排卵誘発薬（不妊症に関する治療薬）小川　達之 76巻4号 , 2025年3月 , pp.612-620

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　定義上の「不妊症」は，健康な男女が避妊せずに性交渉を行っているにもかかわらず一定期間妊娠成立しない状態を指します．わが国で何らかの不妊検査や治療を受けたことのあるカップルは4.4組に1組と報告され^1），治療の需要は年々高まっています．また，不妊症の要因には，排卵因子，卵管因子，男性因子などが考えられますが，とくに排卵因子によるものに対しては薬剤による医療介入が有効です．

04　女性ホルモン製剤（更年期障害に関する治療薬）小野　陽子 76巻4号 , 2025年3月 , pp.621-631

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　更年期障害の治療法には，薬物療法と非薬物療法があります．このうち，薬物療法としてエビデンスレベルが最も高いものは，ホルモン補充療法（hormone replacement therapy：HRT）です．更年期障害でみられる血管運動症状や心理的症状，性的症状，身体症状には，HRTの有効性が示されています．ここでは，このHRTについて解説していきます．

05　腟炎・性器感染症に用いられる抗真菌薬・抗菌薬など太田　寛 76巻4号 , 2025年3月 , pp.632-641

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　クラミジアや淋菌による感染症，および梅毒は，病原菌をゼロにするまでの治療が必要です．「治ったように感じた」ところで治療をやめると，残った病原体が大きなトラブルを引き起こします．また，何度でも感染するため，1回感染したらその後は感染対策を行わなくても大丈夫なわけではないことも重要です．一方，性器ヘルペス，カンジダ腟炎，細菌性腟症は病原体を完全に排除はできないため，自覚症状がなくなれば治療完了となります．よって，体調などの影響によって再発の可能性があります．

06　切迫早産に関連する薬剤室月　淳 76巻4号 , 2025年3月 , pp.642-650

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　妊娠37～41週での分娩が正期産であり，妊娠22～36週で産まれることを「早産」とよびます（図2-6-1）．妊娠22週は児の成育限界であり，それ以前に生まれて生存した児の報告は存在しません．妊娠22週未満の児の娩出，すなわち妊娠の中断を「流産」といいます．

07　人工妊娠中絶薬早乙女　智子 76巻4号 , 2025年3月 , pp.651-657

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　わが国では戦後の引揚者への対応などもあり，1948（昭和23）年の優生保護法施行によって，1907（明治40）年制定の刑法第29章堕胎の罪の違法性が阻却され（違法ではなくなり），世界に先駆けて中絶の実質的合法化が実現されました．

08　月経および更年期の不調に関する漢方薬梶本　めぐみ 76巻4号 , 2025年3月 , pp.658-666

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　漢方薬が西洋薬と大きく違う点に，1種類の漢方薬が複数の違う病気を治療できること（異病同治）と，異なる漢方薬が同じ病気を治療できること（同病異治）があります．例えば「葛根湯」という感冒によく使われる漢方薬がありますが，その添付文書の効能・効果には「感冒」の他に「結膜炎，角膜炎，中耳炎，扁桃腺炎，乳腺炎，リンパ腺炎，肩こり，上半身の神経痛，蕁麻疹」との記載があります．また同じ更年期障害と診断されているのにもかかわらず，AさんとBさんでは効能・効果が全く違う漢方薬が効くことがあります．そのため初めて漢方薬を勉強するときには戸惑う人が多いでしょう．そこでまずは産婦人科の臨床現場でたくさん使われている代表的な漢方薬「婦人科3大処方」を解説しながら，漢方薬の使い方を説明していこうと思います．

09　婦人科がんに用いる抗がん薬瀬尾　卓司 76巻4号 , 2025年3月 , pp.667-677

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作用機序の違いを比較する

　卵巣がんに使用される抗がん薬には，細胞分裂周期に作用する殺細胞薬（細胞障害性抗がん薬），遺伝子やがん細胞の増殖に必要なタンパク質などを標的とする分子標的薬があげられます（表2-9-1）．殺細胞薬のカルボプラチン，パクリタキセルなどは子宮体がん，子宮頸がんでも共通になります．また，子宮体がんや子宮頸がんでは，がん細胞を排除する免疫システムを活性化する免疫チェックポイント阻害薬が使用されます．

みえる！わかる！婦人科・産科・女性医療のくすり　第3部　用語解説

01　女性のライフステージと性ホルモンやっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.680-681

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　女性の体の仕組みを考えるうえで，絶対に欠かせない要素が「性ホルモン」です．しかし，産婦人科領域に親しんでいない医療者からすると，なかなか理解しづらいのもまた性ホルモンという分野の特徴です．

02　卵胞ホルモン（エストロゲン）やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.682-683

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　それでは，p.192で説明した「卵胞ホルモン（エストロゲン）」こと「さまざまな作用を起こすホルモン」について具体的に解説していきましょう．なお，卵胞ホルモン全体を総称してエストロゲンとよびますので，ここからは「エストロゲン」と表記して説明していきます．

03　黄体ホルモンやっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.684-685

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　ここでは，p.192で「妊娠を維持させるためのホルモン」としてご紹介した黄体ホルモン（プロゲステロン）について解説していきます．

04　性腺刺激ホルモン（ゴナドトロピン）やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.686-687

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　p.197までで解説した「卵胞ホルモン（エストロゲン）」と「黄体ホルモン（プロゲステロン）」は，いわば女性ホルモンという領域においてメインで活躍する実働部隊です．

05　男性ホルモンやっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.688-689

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　それでは，男性ホルモンの種類と作用について考えていきましょう．男性ホルモンにはいくつかの種類がありますが，ここでは代表的な2つに絞って解説します．

06　女性のライフステージと疾患やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.690-691

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　さて，p.192「女性のライフステージと性ホルモン」で解説したとおり，女性のライフステージを大きく分類すると思春期・性成熟期・更年期・老年期となります．より正確に言えば，このなかのいずれにも分類されない「妊娠期」も重要なのですが，これに関してはp.226以降で解説するとして，今回は妊娠を除いた女性のライフステージに関して考えます．それでは，各ライフステージとそれらに関連する症状・疾患について考えていきましょう．

07　月経異常やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.692-693

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　「月経異常」は女性のライフステージ全般にわたってみられる健康問題です．女性にとっては言わずもがな，われわれ医療従事者にとっても月経異常は最も重要な分野のひとつです．月経異常には無月経，月経不順，過多月経など，さまざまな症状を含むわけですが，いずれも女性のQOLに大きな影響を与え，潜在的には不妊症や他の深刻な疾患の徴候となることもあります．だからこそ，月経異常のメカニズムを理解し，薬物療法を含む適切な治療方法について理解しておきたいところですね．

08　月経困難症，月経痛やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.694-695

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　思春期・性成熟期の女性の月経に関連する事柄のなかで，最も生活に悪影響を与えるもののひとつが「月経痛」を含む「月経困難症」でしょう．月経困難症とは，月経時に強い下腹部痛や腰痛といった月経痛のほか，頭痛や吐き気，イライラといった不快感を伴い，日常生活に支障をきたす状態を指します．とくに月経痛は，月経困難症の主な症状であり，多くの女性が経験しますが，その重症度は人によって大きく異なります．人によっては数日間という単位で学校や職場を休まなければならないことも珍しくなく，本人のQOLの低下のみならず，その社会的な損失も計り知れません．

09　月経前症候群（PMS）やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.696-697

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　月経前症候群（premenstrual syndrome：PMS）は，女性の月経周期に伴って現れる身体的・精神的な症状の総称で，20～40代の女性に多くみられます．一般的な経過としては，月経が始まる約3～10日前から症状が現れ，月経開始とともに軽減または消失しますが，経過や重症度は個人差が大きいです（図3-9-1）．日常生活に影響を及ぼすことも多く，月経に関連する事柄としては月経痛と並んで適切な対策をとりたい症状のひとつですね．

10　子宮内膜症，子宮腺筋症やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.698-699

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　子宮内膜症と子宮腺筋症は，いずれも子宮内膜に関連する病態で，月経困難症や不妊症といった症状を引き起こす原因となることが多い婦人科疾患です．どちらも慢性的な痛みやQOL低下を引き起こすため，適切な診断と治療が必要です．

11　子宮筋腫やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.700-701

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　子宮筋腫は，子宮筋に発生する良性の腫瘍であり，とくに30代以上の女性に多くみられます．子宮筋腫は卵胞ホルモン（エストロゲン）や黄体ホルモン（プロゲステロン）の影響を受けて成長するため，通常の場合，閉経後には縮小します．その有病率は30代以上で20～30％と非常に高く，多くの場合は症状がないか軽微であり，一生気づかずに過ごす方も少なくありません．しかし，筋腫の大きさや局在によっては月経異常などの症状が生じ，日常生活に支障をきたすことがあります．とくに知っておきたい区分は，子宮筋腫の発生部位による分類法ですね（図3-11-1）．

12　更年期症候群やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.702-703

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　更年期症候群は，閉経前後の女性に生じる身体的・精神的な不調の総称です．「更年期」は閉経前後の約10年間の期間を指すことが一般的であり，日本人女性の場合は平均で50歳前後が閉経時期なので，おおむね45～55歳ごろが更年期とされることが多いです．

13　萎縮性腟炎， 閉経関連尿路生殖器症候群やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.704-705

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　萎縮性腟炎と閉経関連尿路生殖器症候群は，閉経後の女性に多くみられるもので，腟や尿路の粘膜の萎縮，乾燥，疼痛，排尿困難などを引き起こします．両者に共通しているのは，卵胞ホルモン（エストロゲン）欠乏に伴う腟や尿路の変化が原因であるという点，そして日常生活や性生活に支障をきたしやすいという点です．

14　骨盤臓器脱，尿失禁やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.706-707

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　骨盤臓器脱と尿失禁は，とくに老年期の女性に多くみられる骨盤底の機能障害で，骨盤底筋群の弱化や損傷によって引き起こされる症状です．

15　性感染症やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.708-709

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　性感染症（sexually transmitted infections：STI）は，主に性行為（腟性交，肛門性交，口腔性交）によって感染する疾患群のことですね．性感染症の多くは初期に無症状であることが多いことから，本人も自覚しないまま他人に感染させてしまうおそれがありますし，適切な診断と治療が遅れると重大な健康被害をもたらす可能性もあるため，それぞれの予防と対応・治療について知っておくことが重要です．また，女性（または男性）の片方だけを治療しても意味がなく，特定のパートナーがいる場合はその人も含めて検査・治療することも重要です．それでは，婦人科で頻出する性感染症を具体的にみていきましょう（図3-15-1）^1）．

16　HPVワクチンやっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.710-711

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◉子宮頸がんの原因：HPV

　HPV（ヒトパピローマウイルス）ワクチンは婦人科の公衆衛生上で最も重要なもののひとつでしょう．現在，日本では年に約1.1万人の方が子宮頸がんと診断されています．子宮頸がんと診断された場合，ごく初期のがんでも円錐切除術が必要となり，将来の妊娠時に流産・早産のリスクが上昇します．ある程度がんが進行すると子宮全摘出や放射線治療・化学療法が必要となり，妊娠は望めなくなります．さらに進行した場合や悪性度の高いがんだと命に関わります．実際，日本では毎年約2,900人の方が子宮頸がんで亡くなっています．

17　婦人科がん検診やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.712-713

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　産婦人科領域における悪性腫瘍はいくつもありますが，代表的なものとしては「子宮頸がん」「子宮体がん」「卵巣がん」があげられるでしょう．ではこれらのうち，「婦人科がん検診」として検査が勧められるものはどれかと言いますと，ズバリ「子宮頸がん」です．すると，「子宮体がんや卵巣がん，その他の婦人科がんについては調べなくてもよいのか？」というご意見があると思いますので，解説していきます（表3-17-1）．

18　妊娠と分娩に関わるホルモンやっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.714-715

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　妊娠と分娩において，ホルモンは妊娠の成立や維持，そして出産を円滑に進めるために不可欠な役割を果たしており，それらのホルモンに関連した薬剤も多くの種類が使われています．それでは，①妊娠に関わるホルモン，②分娩に関わるホルモン，③分娩後に関わるホルモンについて解説していきましょう（図3-18-1）^1,2）．

19　正常分娩と異常分娩やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.716-717

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　分娩は，妊娠期間を経て胎児が母親の外に自然に生まれるプロセスですが，その進行にはさまざまな過程や状況があります．

20　切迫早・流産やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.718-719

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　p. 228「正常分娩と異常分娩」で解説したとおり，通常の出産（正期産）は妊娠37週以降と定義されています．しかし，時にこの時期よりも早く児が娩出することがあり，妊娠22週（児が母体の外で生きていくことが不可能な週数）よりも前に児が娩出，あるいは母体の中で亡くなってしまうことを「流産」とよびます．そして，妊娠22週0日以降，妊娠36週6日までに児が娩出してしまうことを「早産」とよびます（p.154，図2-6-1参照）．一方，「切迫流産」や「切迫早産」というのは，いわば「流産や早産になる可能性が懸念される状態」と言い換えることができるでしょう．それでは，それぞれの概念について説明していきます．

21　母子感染・母子免疫やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.720-721

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◉母子感染とその経路

　母子感染とは，母親から胎児または新生児に感染症が伝播することを指し，垂直感染ともよばれます．なかには命に関わるものや重篤な後遺症が残るものもあるため，産科医療に携わるうえでは絶対に知っておきたい概念のひとつですね．

22　不妊治療やっきー 76巻4号 , 2025年3月 , pp.722-724

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　不妊治療は，妊娠を希望する夫婦にとって重要な医療のひとつであり，近年ではさまざまな薬剤が開発され，不妊症の原因に応じた治療が行われています．とくに2022年4月から不妊治療が保険適用になったことから，その重要度はいっそう増したと言えるでしょう．主な不妊治療には「一般不妊治療」と，体外受精や顕微授精といった新たな不妊治療法である「生殖補助医療（ART）」があります（図3-22-1）．不妊症の原因は女性側だけでなく男性側にもあり，治療はその原因に応じて異なります．ここでは，不妊治療に使用される主な薬剤について具体的に解説していきましょう．

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編者・執筆者一覧 76巻4号 , 2025年3月 , pp.490-490

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目次 76巻4号 , 2025年3月 , pp.492-493

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第1章婦人科・産科のくすり一覧の使い方 76巻4号 , 2025年3月 , pp.494-495

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バックナンバーのご案内 76巻4号 , 2025年3月 , pp.496-496

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薬剤索引 76巻4号 , 2025年3月 , pp.725-729

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バックナンバーのご案内　2023-2024 76巻4号 , 2025年3月 , pp.732-732

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年間購読・書籍申込書／ご送付先内容変更届 76巻4号 , 2025年3月 , pp.733-733

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奥付 76巻4号 , 2025年3月 , pp.735-735

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76巻4号
(2025年3月発行)

電子版ISSN：印刷版ISSN：0044-0035 南山堂

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