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第5土曜特集 がん医療の最前線 臨床と研究の共創
がんの治療
オルガノイド研究の薬物治療への応用
Applications of organoid research to drug therapy
三吉 範克
1
Norikatsu MIYOSHI
1
1大阪大学大学院医学系研究科消化器外科
キーワード:
がん
,
薬物治療
,
オルガノイド
,
治療抵抗性
,
幹細胞
Keyword:
がん
,
薬物治療
,
オルガノイド
,
治療抵抗性
,
幹細胞
pp.776-779
発行日 2026年5月30日
Published Date 2026/5/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297090776
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- 参考文献 Reference
オルガノイド研究は,患者腫瘍の遺伝学的背景,分化状態,幹細胞性,さらには治療抵抗性に関わる細胞集団の特徴を保持したまま,薬剤感受性を機能的に評価できる点で,がん薬物治療の個別化を支える重要な技術である.特に消化器がん領域では,患者由来オルガノイドが腫瘍の生物学的特徴を反映するin vitroモデルとして発展し,治療反応予測,新規治療標的の探索,治療抵抗性の機序の解明に広く用いられてきた.本稿では,国内外の代表的研究に加え,筆者らが進めてきた消化器がん由来オルガノイド,すなわちiCCsおよび2DOに関する研究成果を基盤として,薬物治療への応用可能性を論じる.オルガノイドは薬剤応答の評価に加え,治療抵抗性,転移能,さらには腫瘍微小環境との相互作用の解析にも有用である.今後は,ゲノム医療,リキッドバイオプシー,単一細胞解析などと統合されることで,より実践的な治療選択支援基盤へ発展すると期待される.

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