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第1土曜特集 My Medicine(マイ・メディシン)――オルガノイド研究が拓く新しい医療のかたち
癌研究の観点から
消化器オルガノイドによるマイ・メディシン
Personalized medicine in gastrointestinal stem cell research
川﨑 健太
1
,
佐藤 俊朗
1
Kenta KAWASAKI
1
,
Toshiro SATO
1
1慶應義塾大学医学部坂口光洋記念講座(オルガノイド医学)
キーワード:
オルガノイド
,
消化器幹細胞
,
希少癌
,
遺伝子編集
,
染色体編集
Keyword:
オルガノイド
,
消化器幹細胞
,
希少癌
,
遺伝子編集
,
染色体編集
pp.598-602
発行日 2021年2月6日
Published Date 2021/2/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27606598
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バイオマーカーに基づくがんの個別化医療の実現は長い間注目されてきたが,セルラインを含めた動物モデルの限定的な樹立効率はその実現における障壁のひとつであった.そのため,近年誕生したオルガノイド技術は,その高い樹立効率から個別化医療の実用に期待される.今までに大腸癌,胃癌,胆囊癌,膵臓癌,食道癌などの主要な消化器癌からの腫瘍オルガノイドの作成が報告されている.本稿では,消化器オルガノイドと個別化医療への応用,希少癌である神経内分泌腫瘍オルガノイドライブラリーの作成と新たな治療開発戦略,正常細胞由来オルガノイドを用いた治療標的モデルの作成(遺伝子編集・染色体編集)への応用可能性につき概説する.
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